テラーノベル
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💜 side
💜「ん、…」
💜「ひかる……」
俺はいつの間にかベットで寝ていた。
隣には大好きな照が幸せそうな顔をして眠っている。
いいなあ、いい夢でも見てんのかな。
俺は悪夢しか……。
…大好きな照とか言っといて昨日は酷いことを言ってしまったな。
💜「照達のせいだなんて…」
💜「俺が全部悪いからいろんなことされるのにイライラして八つ当たりしてっ、」
💜「…でも、照達も演技派だよねぇ」
💜「俺のこと嫌ってるのに」
💜「…まだ3時半……」
💜「散歩してこよ」
外の空気が吸いたくなって、俺は散歩することにした。
💜「…まだ暗いよねぇ、さすがに」
💜「お金は持ってきたし久しぶりに遠くの海でも行こうかなぁ」
┊︎海
💜「1人で夜の海は面白くないな」
💜「今度照と…、」
💜「…照、なんで俺と別れないんだろうなぁ」
💜「同情してるのかな…。」
💜「同情するって言っても何にって感じだけど… 笑」
💜「…っあ、携帯忘れた!!」
💜「もう…」
💜「楽しくないし帰ろ……。」
💜「時間の無駄だったな」
往復1時間のため、帰る頃にはほぼ5時になっていた。
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┊︎深澤宅
💜「ただいまぁ…」
……
💜「…みんな帰ったんだ」
💜「潮風のせいでベタベタするから風呂入ろうかなぁ」
💜「やっぱり夏でも湯船は入るよねぇ〜」
💜「……はぁ…」
💜「俺、これからどうしよ…」
仕事やメンバーとの関わり方を考えすぎて頭が痛くなり湯船の中でうずくまった。
すると、なにか物音が聞こえた気がした。
💜「物音…?いや、これ足音だ…」
俺は物音が足音だと分かり、体が震えた。
そして、足音は1人だけでは無いことに気付いた。
💜「えっ、空き巣…?」
💜「どうしようどうしよう」
💜「物は盗んでもいいから命だけは…」
俺はそう思って、風呂場の電気を消し物音も立てずに身を潜めた。
💜「…いや、やっぱりいいや……」
💜「どうせなら死んだ方が…」
ドンッ
💜「えっ」
💛「辰哉!!」
💜「えっ、えっと…照?」
💛「辰哉…良かった……」
そう言って照は暗闇の中で俺の事を骨が折れそうになるほど抱きしめてきた。
💛「なんでこんな暗いんだよ…」
💜「…空き巣かと思って」
💜「あのさ…そろそろ離して」
💜「裸なんだけど、それに服濡れてるよ」
🩷「ふっかいたーーー!!!!!」
💙「くっっっら!!」
💙「お前ら何してんだよ!!」
💚「そういうことは2人の時にやってよ 笑」
💜「何?意味わかんないんだけど…」
💜「照いつまでくっついてんの」
💛「辰哉…いなくなったかと思った…」
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🩷「それで、ふっかあんな朝からどこ行ってたの?」
💚「俺ら心配したんだよ」
💚「みんな仕事休んじゃったし」
💚「昨日の今日だし」
💜「…散歩してた」
💜「なんで俺のために休んだんだよ」
💙「心配してたって言ってんだろーが」
💙「康二達ももうすぐ帰ってくるよ、3人ずっと遠くまで探してたからな」
❤️「ふっか今日仕事ある?」
💜「ないよ」
❤️「そっか、じゃあいっぱい話できるね」
💜「……」
なんで俺こんなに問い詰められてるの?
俺の事嫌いなんじゃないの?
心配って…ほんとに口が上手だよね
もしかして、照達俺の家から物盗もうとした?
途中で俺の靴があることに気付いたとか…?
いや、ないない。
俺の事嫌いでもそんなことするようなやつらじゃないから…。
ダメだ。俺の頭おかしくなってきてる。
💜「…ごめん、俺部屋戻るね」
💜「みんなも帰っていいから」
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┊︎深 部屋
💜「居心地悪くて逃げてきちゃった…」
💜「暇だなあ」
今日も変わらずエゴサをしながら独り言を放っていた。
💜「あ……昨日の音楽番組の…」
『深澤なんか喋らなくない?』
『MC担当でしか取り柄ないくせにそれも辞めたらもうほんとに終わりじゃん』
『パフォーマンス酷すぎ、表情管理なし?暗すぎでしょ笑 逆に目立ってる』
💜「…もう、辞めたいな」
💜「でも辞めて何するの…」
💜「俺、この道しか残されてないよ……っ」
最近は、照から受け取っていた愛情表現も拒否してしまっているからメンタルはボロボロだった。
💜「っ…照……っ、」
💜「嘘でも好きって言ってよ…っ」
💜「ハグだけじゃ足りないよっ…」
声を殺して涙を流ししながらそう呟いた。
照に届くはずなんてないのに。
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🧡 side
🧡「ふっかさんは!?」
🩷「さっき急に部屋行った」
🧡「はぁ…良かった」
🧡「ほんまに終わったかと思ってん…」
ふっかさんは、何か限界が来て、し…死のうとしとるんかと思った。
でも、散歩に行ってたらしい。
あんなに朝から…。
❤️「なんで朝から散歩してたのかな」
🤍「お話したいのにお部屋にまでは行けないよね…」
💛「…部屋行ってこようかな」
💙「行きなよ」
💚「無理強いはしちゃダメだからね」
そんなことを話していると、ふっかさんが部屋から出てきた。
💜「…あれ、なんでまだいるの」
💜「帰りたいでしょ…帰ってもいいのに」
💛「辰哉と話したかったんだけど」
💛「どっか行くの?」
💜「あー…仕事呼ばれちゃって」
💚「え、なんで?オフじゃん」
💚「オフの日に呼ばれるなんてことある?」
俺達の職業柄、オフは休憩のためにも大事な1日であるから仕事が入ることなんてない。
でも何故かふっかさんは呼ばれてる。
俺は、少しだけ勘づいてしまった。
🧡「…ふっかさん、呼んできたのってスタッフのAさんとか…?」
💜「…うん」
💜「俺、早く行かなきゃ」
家を出ようと歩き出したふっかさんの腕を掴んだ。
🧡「ふっかさん、行かんでええよ」
💜「なんで?仕事だよ」
💜「それに、行かないと何されるか…、じゃなくて…」
💜「っ…とにかく行かないと!!」
🧡「行かなきゃ行かなきゃって…最近頑張りすぎやない?」
💜「何が…?」
💜「俺、何も頑張ってないし何も出来てないから」
💙「行かないと何されるかってなに?」
💜「え?」
💙「さっき言ってた」
💜「…給料が減っちゃう……みたいな」
💙「……」
🧡「あのスタッフさんなんかおかしいなと思ってんねん」
🧡「ふっかさんのこと心配なんよ」
🧡「だから…今日だけはお願い」
💜「……」
💜「なんで…」
💜「なんでそんなに俺に干渉するの?」
💛「みんな辰哉のこと心配してるんだよ」
💛「仲間だから」
💜「…仲間?」
💜「全部嘘のくせに…」
💜「俺のこと嫌いなんでしょ、みんな」
💜「もう、フリはいいよ……っ、」
俺はみんなに見られてるのに大粒の涙を流しながらそう言った。
終わった。
言ってしまったら全てが終わる。
本当にもう失望されるかもしれない。
❤️「…ふっか」
❤️「なんで俺達がふっかのこと嫌ってるって思ったの?」
💜「……」
なんで…
なんでだったっけ……?
もう、しんどすぎて頭が回らない。
これ以上みんなに嫌われるのが怖くて、嘘偽った言葉が出てきそうで……。
でもいいよね…?
みんなも俺にたくさん嘘ついてきたしね…。
「……っか。」
「……」
「ふっか!!」
💜「あ……」
💙「…大丈夫かよ」
💚「ふっか…俺達今まで何年やってきたと思ってるの?」
💚「ふっかのこと嫌いになるなんて無理な話だよ」
💚「それは康二も目黒もラウも一緒だよ」
🖤「そうですよ」
🖤「俺達、ふっかさんに1番お世話になってるんで」
💙「お前を嫌うやつなんてここには誰1人いねえよ」
💙「もしお前を嫌うやつがいても、俺ら全員お前の味方だから」
💜「……っ、みんな……、」
嘘だと分かっていても、みんなの言葉に何故か安心してしまった。
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💛 side
💜「……っ、みんな……、」
🩷「ふっか……」
辰哉は泣きながらただ『ごめん』と何度も放った。
数分後、また泣き疲れて眠ったみたいだ。
💛「……すぐ寝る…疲れてるのかな?ベッドに連れてくか…」
俺は、辰哉を姫抱きしながら部屋のベッドへ下ろした。
💛「……ほんとに軽いし細いな」
💛「ちゃんとご飯食べてんの?」
💛「…俺、彼氏なのに辰哉が何に悩んでるのか全くわからなかったよ」
💛「次は…次は絶対俺が守るからね」
辰哉の額にキスをして部屋を出た。
……To be continued
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お久しぶりです(т т)
更新遅れてすみません;;
なべふか作品も終わってないんですが全然続き書けなくてもう新作作っちゃってます😐👈🏻
多分次で最終話になるかなと思ってます🪄
早めに終わらせます( ᐪ꒳ᐪ )
コメント
1件
続きがめっちゃ楽しみです!