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「…………菊」
お前の名前を呼んで、ぎゅう、と、その華奢な体を抱き締める。
いつもよりもきつく、きつく。
「どう、したんですか」
「好きなんだぜ、お前が。サランハンダ」
「…………知ってますよ」
「だからこそなんだぜ。お前が生きている限り、何度でも言ってやるんだぜ 」
────この先、どんな酷いことがあっても。そう告げると、お前は俺の背中に腕を回して。
「ヨンスさん……貴方また、見てしまったんですか?」
「っ…………ミアネ」
「あの手の書き込みやツイートを閲覧するのはやめろとあれほど……見たって絶望するだけですよ」
「でも、俺は信じたくて……少しでも俺達への希望に なる言葉を、見つけたくて」
「そんなの、私達が『希望』になれば良いだけの話で すよ。そうでしょう?」
「そう、だな…………んん」
今日は珍しく、菊からキスをしてきてくれた。
つくづく、俺に優しいチャギヤだと思う。