テラーノベル
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attgでtgちゃんが聴覚障害ですっ.ᐟ初めてなので下手ですが、大目に見てください🙇♀️
『君の声は、俺の世界を変えた』
tg視点
今日も教室は、にぎやか。
みんなの声が、遠くて近くて、まるで水の中にいるみたい。
俺の耳は、全部の音をちゃんとは拾ってくれない。
補聴器をつけていても、言葉はたまに、ぼやけちゃう。
でもね、不思議なんだ。
あっとくんの声だけは、なんだか、聞こえた気がするの。
「ちぐ」って、声をかけられたの、はじめてのとき。
そのときは言葉は分からなかったけど、手渡されたノートにはこう書いてあった。
『今日の授業、ノートまとめたからよかったら使って』
優しい文字。あったかい文字。
…きゅうって、胸がなった。俺、うまく笑えたかな。ちょっと、恥ずかしかった。
それからね、あっとくんは何度も声をかけてくれた。
筆談も、LINEも、俺にはとっても安心できる“声”だったの。
だけど、俺にはひとつだけ、ずっと不安があった。
——声が届かない俺でも、あっとくんに、ちゃんと気持ちを返せるのかな。
そんな不安がぎゅうぎゅうになってたある日、
あっとくんが「屋上、来れる?」って、ノートに書いて渡してくれて。
…ドキドキしながら行った屋上。春の風がぴゅうって吹いて、
制服の袖が揺れた。あっとくんが手に持ってたノートが、風でぺらってめくれて——
見えたの。
『君に伝えたいことがある』
『俺、ちぐが好き。声が届かなくても、ちゃんと伝えたい』
『これからも、君のそばにいてもいい?』
あっとくんの手が震えてたの、俺、見ちゃった。
……ねえ、ずるいよ。そんなの、好きになるに決まってるじゃん。
俺はノートを受け取って、ちょこっと照れながら、ゆっくり書いた。
『うん。俺も、あっとくんのこと、すき』
そしたらね、あっとくん、声を出して笑ったの。
音はあんまり分からなかったけど、その顔を見てたら、ちゃんとわかったの。
——この人の声、俺、ちゃんと聴こえる。心で、まっすぐに。
それだけで、もう、十分だったんだ。
あっとくんの声は、俺の世界で、いちばん綺麗な音だった。
おわりですっ.ᐟ.ᐟ
おから 様 のリクエストでしたっ.ᐟ.ᐟ
素敵なリクエストありがとうございました🙏
他にもリクエストある方いたらコメント欄におねがいします🙏🙇♀️
コメント
2件
リクエスト答えていただきありがとうございます! やっぱりいつ見ても神作です!次も楽しみにしてます( *´꒳`* )