:今更過ぎる話。:
:ココがマイキーの事を「総長」って呼んでますけど、読みははるちと同じ「ボス」です。:
:なんか紛らわしいかな?って思って、ココはこういう表記になっています。:
:あと、学年を間違えましたぁぁぁぁぁ!:
:すいません。年齢は間違ってません。:
:では、GO!:
「後始末めんど~!」
そう言って、千冬はペンを投げた。
「仕方ねぇじゃん、まあ、めんどいけど。」
俺はそう言う。
あの後、救急車が空気を読んだかのようにやってきて、(100%母さんのおかげ)南とベンケイくんを連れて行った。
その結果、死者がゼロという素敵な結果になった。
が、俺らが負け確定で後始末をやっている、というわけだ。
そして、今日三天でその後についての話し合いがされる。
「…なあ、なんで俺ら参加したの?」
山岸がそう聞く。
「あー、うん、俺のせい。抗争があるって教えちゃったから…。」
「へー、ま、今となっちゃどうでもいいけどなw」
「な…!どうでもいいはないだろどうでもいいは!!!!!」
そんなことをやりながら、俺は時が過ぎるのを待った。
午後4時くらい。
俺の携帯が鳴りだした。
「お、電話?」と千冬が言う。
「あ、うん。ココくんから。ごめん、出てくるね。」
そう言って、俺は部屋を出た。
少し部屋から離れた廊下。
俺はそこで電話に出た。
「もしもし、どうしたの?」
『あー、出た出た。ちょっとお知らせ?的な。』
「あ、話し合いの結果のこと?」
『話が早くて助かるぜ。』
わざわざそのことのために俺に電話をくれたと思うと、少し嬉しかった。
「で、どうなったの?」
『とりあえず、停戦協定を結ぶことになった。』
停戦協定…。なんか破られそうな感じしかしない。
『あとは…そうそう、南が起きるまで六波羅単題のメンバーは俺らで預かることになったってことくらいかな。』
「ってことは…カクちゃんに会える!?」
『まあ、そうだな。あとは灰谷とか。』
俺は飛び跳ねそうになった。
しかし、それは心のクローゼットに仕舞って。
『あとは…何があったかな…。』
俺は、ずっと気がかりなことを聞いてみる。
「…マイキーと春千夜くんは?」
『あ!そのことだ!』
「…仲間のことを忘れるのはどうかと思う。」
『…だな…。』
「じゃあ、いい方から。」
『まだ何も聞いてないんだが…。ま、いい方な。』
そう言って、ココくんは話し始めた。
『春千夜が病棟から出た。なんか気がかりでああなってたらしい。まあ、精神安定剤は未だに飲んでるけどな。』
「おお、ってことは、またメンバーが舞い戻ってきたってことだ!」
『で…悪い方。』
そう言って、電話の向こうの音声が消えた。
『…ほんとに話すぞ?』
「うん。心の準備はできてるから。」
そう答えているが、実際は超日和っている。
こんな時には、いつもあのマイキーを思い出していた。
『…総長が起きなくなった。』
…え?
「それってどういうこと…?」
唐突なこと過ぎて俺の頭がフリーズした。
『あの後、総長が丸一日起きなくってさ。心配で、三途の迎えがてら病院で診てもらったら、精神がすべての情報をシャットアウトしてるって。それで、どんな病気かとかはあんま分かんねぇけど、そうなったって言われた。』
ココくんが丁寧に説明してくれても、今の俺の頭には何一つ入っていなかった。
マイキーが…起きない…?
『あ、でもな!って聞け!電話越しでも聞いていないことは分かるんだぞ!』
「…あ、ごめん、何?」
『全く…で、起きてもらうように努力はするって。だから、今は待とう。』
「…だな、こっちでもできることはしよう。」
俺はそう答えた。
…できるだけ、早く。
俺はそう思って、ぎゅっと拳を握った。
マイキー殺害まで あと 21日
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