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「mfくん俺言ったよねぇメンバー間では恋愛やめてねって」
「あ、ハイ」
「どういうことなのコレ」
「俺も分かんない」
「俺とmfくんねぇ、旅行で恋人になったんだよねー」
「ちょっとdnさんは黙ってて」
あの後すぐに飲みはお開きになり俺は上機嫌なdnさんに手を繋がれたまま、じゃっぴに事情聴取されている。京都旅行からの経緯を説明したらじゃっぴの眉がどんどん下がってきて、ついには盛大にため息をつかれてしまった、なんかごめん。大体さぁっ、とじゃっぴが大きな声で騒ぐ。もう夜も遅いんだからもうちょっとボリューム下げて欲しい。じゃっぴ静かに、と嗜めるとうるせえっと更に騒ぎ出すから面倒くさい。
「どぬグループ結成当初からずーーーーっと俺にベッタリだったのに何コレ?さっきもmfくん来た途端にそっちばっか見ててさぁ」
「あっハイごめんなさい…?」
「俺初めて子供が恋人連れてきた時の親の気持ち分かったわ」
「まさかの親目線」
「mfくん、dnをよろしく頼む」
純粋で人懐っこくて、疑うことを知らないどこか危なげなdnさんをずっと守ってきたリーダーから交際を認められてしまった。1番グループやメンバーのために犠牲になってくれた人の言葉に背筋が伸びる。深々と頭を下げるじゃっぴと、ずっと隣でご機嫌なdnさんを見比べて俺はいよいよ白旗を揚げた。
「……………はい、お義父さん」
「だーれがお義父さんじゃ!」
お義父さん呼びは駄目らしい。