太宰side
私は毎日に退屈していた
学校では大人しく過ごしている為、
中々友達は出来ないし
家に帰っても親は何時も仕事で帰りが遅く
私はひとりぼっちだった
兄弟も居ないから話し相手も居ない
例え親が家に居たとしても
成績の事や学校の事、将来の話ばかりで
つまらないしイライラしてしょうがなかった
そんな毎日が嫌になって段々と
学校も行かなくなってしまった
そんなある日、私が散歩をしていたら
車が突っ込んできて事故に遭った
頭から沢山の血が流れて足には激痛が走った
悶える暇も無く私は意識を失った
次に目が覚めると天井は真っ白で
音一つない静かな空間だった
太宰「…此処何処?」
そんな事を呟くと扉から音がして
誰かが部屋の中に入って来た
先生「起きたんだね」
先生「此処は病院だよ」
太宰「誰ですか、?」
先生「君の担当医かな」
太宰「…私そんなに大きな怪我したんですか?」
先生「足の骨折と頭の損傷かな」
先生「頭は大した事無いから安心してね」
先生「骨折も運良く後遺症に残らないくらいのものだから数週間後には退院出来るよ」
太宰「分かりました」
先生「兎に角安静にね」
そう言い残して私の担当医は部屋から退出した
太宰「暇だな、」
太宰『病院周ってみようかな』
安静に、と言われたばかりにも拘らず
私は自分の病室を出て探索を始めた
病院はとても広くて綺麗だった
患者さんもいろんな人が居て
私みたいに怪我で入院している人や
病気で入院している人が多い
此の病院は個室が多い様で部屋の数が
とてつもなく多い
其の中に一人、気になる人を見つけた
オレンジ色の髪の毛で
身長が自分より少し小さく
身体も痩せ細っている男の人
何故だかわからないけれど
私は其の男の人に話し掛けて見る事にした
太宰「あの」
◯◯「何でしょうか」
太宰「用事は無いんですけど気になって話し掛けてしまって、」
◯◯「そうなんですね笑」
太宰「えっと、名前って何ですか、?」
私は少し緊張しながら名前を聞いた
でも彼は柔らかい笑顔で答えてくれた
中也「中原中也って言います」
太宰「中原、中也?」
中也「貴方の名前は?」
太宰「私は、太宰治って言います」
中也「良い名前だな」
太宰「ありがとう、ございます」
中也「歳は幾つ何ですか」
太宰「18です」
中也「同じですね笑」
太宰「じ、じゃあ!」
太宰「タメ口で話、しませんか」
中也「誘っておいて敬語じゃねぇか笑」
中也「良いぜ、よろしくな【太宰】」
太宰「!」
私は初めての感情を知った
心臓がバクバクして
ドキドキが止まらなくて気持ちが高まる
私は先程よりも声量を上げて
太宰「よろしく!【中也】!」
と言った。
これが始まりだった
私の毎日が退屈じゃ無くなったのは
中也side
毎日が退屈だった
俺は昔から此の病室に居る
生まれつきの病気を患っていた
病気が判ったのは俺が生まれてから数週間後の事だったそうだ
急に咳をしだして高熱が出たらしい
此処迄は唯の風邪に思えるが
其の後、熱が更に上昇し痙攣を起こして緊急入院となった
点滴で熱を下げ、検査をした結果
1億人に1人しか掛からないと言われている指定難病だった
其の後は色々容態の上下か激しく大変だった
此処迄が俺が親に聞いた話だ
現在も俺は此の病室で暮らしてる
病室に居ない事は殆ど無く
居ない時があるとすれば検査の時か一時退院の時だろう
一時退院に関しては人生に一度か二度しかない
殆ど無いに等しいだろう
同じ光景
同じ景色
同じ音
同じ感覚
同じ時間
同じ会話
毎日毎日同じ物ばかりで俺は飽き飽きしていた
でも、そんな退屈な毎日に一つの光が差した
◯◯「あの」
急に知らない人に話し掛けられて
俺は内心戸惑った
中也「何でしょうか」
◯◯「用事は無いんですけど気になって話し掛けてしまって、」
突然の事に何故か笑いが込み上げてくる
俺は相手の名前を聞こうと口を開くが
先に相手が俺に名前を聞いて来た
◯◯「えっと、名前って何ですか、?」
相手が相当緊張している様だったので
緊張を和らげてあげられるように笑顔で答える
中也「中原中也って言います」
中也「貴方の名前は?」
相手は少し緊張が解けたのか
肩を少し下ろして答えてくれた
太宰「私は、太宰治って言います」
[太宰治]
率直に良い名前だと思った
中也「良い名前だな」
口から言葉を溢すと相手は嬉しそうに顔を赤らめた
俺は相手の歳が気になって勇気を出して聞いてみる事にした
中也「歳は幾つですか?」
太宰「18です」
俺と同い年の事に驚きが隠せなかった
中也「同じですね笑」
相手も勇気を出した様に
太宰「じ、じゃあ!」
太宰「タメ口で話、しませんか」
中也「誘っておいて敬語じゃねぇか笑」
俺は思ったままのツッコミを入れた
俺は同い年の子供と会った事や話した事が無かったので
心臓がドキドキしてワクワクした
中也「良いぜ、よろしくな【太宰】」
俺は太宰治に対してタメ口で話した
俺が相手の様子を伺うと
相手は其れが嬉しかったのか俺の真似をして
笑顔で答えてくれた
太宰「よろしく!【中也】!」
あだ名で呼ばれた事も
こうやって一緒に会話をしたのも
俺にとっては初めての事が多くて
感情では言い表せない程、嬉しくて堪らなかった
今思えばこれが始まりだった
俺の毎日が退屈じゃ無くなったのは
どうでしたか?
中々、投稿しないから
みんな私の事忘れちゃったかな~、( ; ; )
仲良かった子も中々投稿見てくれない…
(自業自得です。みなさんのせいでは決してありません。ただ寂しいだけです)
これからも頑張るから
見てくれると嬉しいです!( ; ; )
新ストーリー頑張ります!
次回は❤️1000で投稿します!
❤️とコメントしてくれると嬉しいです✨
では、またね!
コメント
18件
うわぁぁ見るの遅れたぁ …( ; ; ) んふ 、最高です … 旧双黒すきだわ … 先輩ほんと天才!!!!
ふわぁッ!もうお互いの毎日がお互いの存在で退屈じゃなくなるなんてもう最高過ぎて最高過ぎました......っ!!続き楽しみにしてますっ!!
始まりから、鳥肌が止まりませんどうすれば良いでしょう(?) ちょっともう好きすぎる……❤押しまくりますっ