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第20話 「地静国」
静かで何もない自然の国。
そこで、ねむろは一歩下がり、胸の前で手を組んだまま困ったように眉を下げた。「わ、私……ですか……?」
はるてぃーは迷いなく頷く。
「あぁ!」
ねむろは少し視線を逸らし、小さく息を吐いた。
「う~ん……私は仕事がありますし……」 「旅は、無理かと……」
その瞬間。
「えぇ?!ねむろ来ないの?!」
思わず声を張ったのは、あすただった。
一同、ピタリ。
(あすたが……声を張ってる……?!)
誰もが一瞬、目を丸くする。
ねむろは驚いて振り返る。
「あすたさんは……行くんですか?」
「あ、行くよー……」
歯切れの悪い返事。
ねむろは少しだけ微笑んで、
「じゃあ……頑張ってください……w」
そう言った瞬間。
「なんでよー!!」
あすた、即反論。
「ねむろが来ると思ったからOKしたのに!」
「えー……?」
「ねむろ居なかったら俺どうすればいいんだよ……」
ねむろは一瞬考えてから、淡々と。
「えー?先輩なんですから、頑張ってくださいよ……」
「今は先輩後輩関係ない!」
「関係ありますが……」
あすた、ついに堰を切ったように早口になる。
「てか!俺、話せる人ねむろしか居ないし!ねむろ居ないと何も喋れないー!あんな陽キャしか居ない所で、俺が喋れると思う?!」
ねむろ、即答。
「思い……ませんね」
「でしょ?!」
一歩前に出て、必死に手を伸ばす。
「だから!お・ね・が・い!」
数秒の沈黙。
ねむろは困ったように視線を泳がせ、最後に小さくため息をついた。
「……まぁ」 「そこまで言うなら……」
顔を上げた瞬間。
「ありがとー!!」
あすた、勢いよく近づく。
「ねむろ大好きー!!」
「……っ!」
ねむろの頬が、ほんのり赤くなる。
「……そ、そういうの……軽々しく言わないでください……//」
ねむろは咳払いをして、気を取り直す。
「……では、地静国・ねむろ、同行します。」
あすたは小声で。
「……やっぱ来てくれて良かった……」
✨ねむろが仲間になった!✨
第21話 1/17 投稿予定
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