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ドモ⸜(●˙꒳˙●)⸝ドモ
色々展開早いと感じる方も多いと思いますが、今回のお話は摩浪最後の春高決勝戦にします。原作だと烏野は井闥山学園に敗退していますが、決勝まで進んできた設定にします。それと試合の過程はほとんど書きません。
次回は摩浪たちの卒業式のお話。それ以降は大人になった彼らのお話を書いていこうかと思います。ネタバレになってるけど、皆さんを混乱させない為に予め伝えておきます!
前置き長々ダラダラすみませんm(_ _)m
ではでは本編行きましょ〜
⊂(‘ω’⊂ )))Σ≡GO!!
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摩浪side
俺たちの最後の春が訪れた。決勝に残ったのは、俺たち稲荷崎と忠率いる烏野。
摩『飛雄と忠のサーブはとにかく上げること。でもちゃんと見極めて。それから変人速攻よく見てブロック跳ぶこと』
稲「オエーイ!」
烏野の進化は止まらず、あの井闥山も倒してここまで上り詰めた。
摩『忠、よろしく』
山「うん!よろしく!」
挨拶を終えコートに立つ。
夏休みの合同合宿から約半年が経った。真珠もアモンも、怜も上達して今や稲荷崎の主力。
摩『怜、8番!』
怜「はい!」
摩『真珠は右寄り!アモンは1歩下がる!』
真/アモ「うす!」
技術も安定してきて自分たちで見極める力も着いてきた。彼らの成長っぷりは本当に驚いてる。
猫「摩浪!」
摩『うい』
敦牙のトスから俺のスパイク。侑さんのようなセットアップをしたいと言っていた、2年前の春高がとても懐かしく思えてくる。
摩『うーい!ナイストス!』
猫「ナイスキーや!」
ローテが回り平介のサーブ。あれからサーブの強化だけでなく、レシーブもスパイクも練習を重ねてきた。そのおかげもあって、今ではWSとしてレギュラー入り。
摩『もう慣れた?』ニヤニヤ
理「慣れたわ」
敦牙「メンタル強なった?」ニヤニヤ
理「イジんのやめぇ」
1年最初の公式戦初サーブは、応援団からのブーイングと、侑さんのバレー愛に少しだけメンタルを削られたはず。でも、それを経て今でば緊張しなくなった。
理「2人のおかげやわ」
摩『そう?』
猫「平介、見た目の割にメンタル弱弱やからなぁ」
理「厳しぃ」
摩『でも平介が頑張ったからだよ』ニコ
この2人は3年間ずっと一緒に居て、練習もよくしていた。だからこそコンビネーションも上達した。
摩『平介!』
俺が声を上げ平介のレシーブ。直ぐに敦牙がボール下に回り込みトス。そして、俺のスパイク。
摩/理/猫「ナイス!」ハイ(ノ>∇<。)ノヽ(。>∇<ヽ)タッチ
真「やっぱあの3人はかっこええな!」
アモ「せやな!羨ましいわ!」
怜「僕らもあんな風になりたい」
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観客席
侑「あの3人も変わったな」
治「それに上達し過ぎや」
銀「息ピッタシで見てて楽しいわ」
観客席では稲荷崎OBが試合を観戦中。
尾「理石のメンタル強なったのは北のせいやな」
北「なんでや」
尾「聞いたで。「うちに入れるだけのサーブはいらん」って真顔で言ったらしいな」
北「まぁ言ったけども、アレは本人が頑張ったからやろ?」
角「怜、ブロックのキレ良すぎ」
耳「角名みたいになりたい言うとったからな」
角「マジすか」
耳「おん」
各々が試合を見ながら談笑する中に、1人だけ静かな人物がいた。
北「路成どないした?」
赤「摩浪が……」
北「おん」
赤「成長したなぁ」
後輩の成長ぶりに少し涙目になっている。赤木はよく摩浪を横で見守り、支えてきた。
赤「卒業してからずっと心配してたんや」
北「過保護かってくらいやったからな」
赤「でも心配しすぎたかもしれん」
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摩浪side
試合終盤。俺と翔陽は前衛。
高校最後の試合、そして、高校最後の勝負。
摩『これで最後かぁ』
日「まだ来年あるし!」
摩『だね。でも春高は本当に最後だから、楽しもう最後の最後まで』
日「おう!」
ずっと勝負してきた。勝っても負けても楽しいのが俺たちの勝負。
摩『ワンチ!』
日「やっぱ強いな!」
摩『だろ』
翔陽の速攻は2年前と全く違う。高さも速さも比じゃなくて、何より、囮としての存在が1層際立ってる。
摩『敦牙!』
猫「ラスト!」
でも俺だって何もしてこなかったわけじゃない。あの時の春高で翔陽の速攻を目の当たりにしてからずっと、練習も分析欠かさずやってきた。
摩『(はぁ…終わっちゃった)』
着地した時には試合は終わってた。
嬉しいけど寂しい、そんな感情だけが心に残る。周りは喜んだり泣いたりしていた。でも、俺だけはコートにポツンと1人で立ったまま。
摩『お疲れ』
猫「通常運転のせいか落ち着くわ」
理「せやな。摩浪らしい」
摩『休憩しといで。表彰式まで時間あるし』
俺の指示を受け休憩に入る。やっぱ決勝ってだけあって、みんな疲れきってた。体も汗だらけだし歩く時の足もプルプル(笑。
摩『はぁ…』
赤「勝ったのにため息か〜」
摩『寂しいんですよ』
赤「最後の春高やったからってとこか?」
赤木さんの言ってることは正しい。実際試合が終わった瞬間、高揚してた気分が少し霞んだ。
摩『俺にとっての楽しい場所だから』
赤「勝たんといかん!って感じやと思ってた」
摩『勿論それもあります。でも俺は楽しくて仕方ないんです』
赤「そか」ナデナデ
優しいんだからこの人は。試合が終わった後はいつもこうやって様子を見に来てくれるから。
摩『そろそろ行きます』
赤「行ってら」
彼に手を振り会場に戻る。
摩『やっぱ寂しい』
日「ドーン!!」
摩『ぐぇー』
日「また負けた!」
戻る途中、翔陽にどつかれた。
摩『いったいいつになったら勝てるのやら』
日「次こそ勝つ!」
摩『楽しみにしてる』
俺たちの勝負はいつになったら終わるのだろう。でも、それも楽しみの1つだから続ける。
摩『戻ろっか』
日「おう!」
楽しかったけど寂しい最後の春高。またここに来れたら、その時の俺はどんな大人になってるのかな?