テラーノベル
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まっすぐな瞳に、涙が滲んでいる。
──君は何もしていない。 ただ、僕よりずっと相応しい人を見つけただけ。
僕は視線を床に落とし、喉から声を絞り出した。
「……別に。ただ、邪魔しちゃ悪いと思って」
「え?」
「土曜日、見たんだ。王子谷と、楽しそうに歩いてるところ」
白石さんが、はっと息を呑む。言ってしまった。もう、後戻りできない。
「彼と、すごくお似合いだったよ。僕みたいな枯れたおっさんより、ああいうキラキラしたハイスペックな男のほうが——」