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第四十四章
違和感
―優しさの裏側―
日も昇りみんなで神殿内の探索を開始した。
だが古びた神殿にあったのは無数の罠だった。
「ちょっと羅刹くん・・・この罠の数は何?」
「さぁ?何でしょうね」
にっこり笑い羅刹は先頭を歩いていた。
「意外とドジっ子気質なんですね羅刹さん」
蒼紫が苦笑い浮かべ羅刹の背中に視線を向けた
「いやぁ。お恥ずかしい。ずっと神殿にいましたから頭脳派なんですよ僕」
「羅刹さま・・・肩の傷、本当に治癒しなくて大丈夫ですか?」
詞葉は心配そうに包帯を巻いてる羅刹の肩に視線を向けた
「大丈夫です。かすりきずですから。これくらいの傷で玄武の巫女さまの手を煩わせるわけにはいきません」
何事もないように羅刹は笑みを浮かべ神殿出口に向かって歩いた。
だが詞葉は真っ直ぐ羅刹を見つめていた
「・・・(嘘をついていますね。かなり顔色も悪い・・・きっと毒矢だったのでしょう・・・私を庇ったばかりに)・・・羅刹さま。外に出たら治癒します。毒だけでも浄化させてください」
小さな声で羅刹に聞こえるように囁き包帯を巻いてる肩と同じ位置のじぶんの肩を指さした
「・・・やれやれ。玄武の巫女さまには敵いませんね・・・わかりました。お願いします」
目を丸くして驚いた顔するも苦笑い浮かべ小さく頭を下げた
やっとの思いで神殿の外に出るとすっかり日も落ちていて辺りは暗くなっていた
コメント
1件
みぅ🤍🥀です。第44話、読ませていただきました。 詞葉ちゃん、羅刹様の嘘をちゃんと見抜いてるのが静かに沁みましたね…。にこにこ笑ってる羅刹様の“優しさの裏側”と、それを見抜く詞葉ちゃんの目線が重なるシーン、すごく好きです。 「敵いませんね」って苦笑いするところ、関係性の深まりを感じました。 連載中とのことで、これからどうなっていくのか気になって仕方ないです…🥀