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「言い残したことは?」
薄暗い路地裏で俺は目の前の男に銃口を向けながら聞く。
「俺を殺せば、俺の仲間達が…」
つまらない。
そんなこと言う奴は多々いる。けど、結局お前の仲間達はお前を見捨てるのが落ちだ。何回も見たいし今回もそうだろう。男の最後の言葉を聞いた瞬間そいつの命は無くなった。
脈が動いてないことを確認して俺はある人に電話をした。
「ターゲットの始末完了」
と伝えると、向こうから『ご苦労さん』と返ってきた。それを聞いて俺は電話を切った。後から来た掃除屋に男を任せてその場を去った。
路地裏を抜ければ目の前に黒い車が止まっていた。車の前にはスマホをいじってる奴がいた。
「迎え来たんだ…玲王」
「彼奴から頼まれたし、俺も迎えいきたかったからな」
「ありがと、もう無い?」
車内に入りながら聞いた。玲王は運転席に座りながら答えた。
「ない。あと、寝ててもいいからな」
「ん…」
玲王の言葉を聞いて俺はすぐに眠りについた。俺にとって夜は狩りの時間…気が付けばその場は血の海になるけど…。 そして朝になれば俺は普通の学生へを変貌する。てか、普通って何だ?まぁ、みんなが知ってる様な学生になる。そんな日々を俺は過ごす。
早く夜にならねぇかなぁ…
ねぇ、
君は知ってる?蒼っていう人物を…
其奴は裏世界で知らぬ者は居ないほど
どんな依頼でも完璧にこなす殺し屋
そんな人物の正体など知っているものは
居ない
ま、極わずかな人物を除いてだけどね
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朝、目覚ましで嫌々起こされる。
「…あさ、か」
リビングに入れば目玉焼きとトーストの香りがやってきた。キッチンには朝ごはん作ってる玲王がいた。俺の気配に気づいた玲王は「おはよ」と挨拶をくれた。
「はよ…」
「顔洗ってこい」
「ん…」
玲王に言われて洗面所に向かい顔を洗う。洗い終えるとスッキリした。まだ、眠気は残ってるけど…リビングに戻ればテーブルには朝ごはんがセットされていた。
「食べようぜ」
「うん」
「「頂きます」」
何も話さず、食べ終わるまで静かな時間が続いた。朝は俺にとって苦痛の時間。
やっぱり、夜は楽だなぁ…
「世一…夜がいいとか考えてるだろ」
ウグッ…やっぱり玲王には俺が考えてる事はバレるか。玲王とは何年も共に暮らしている。その為かお互い考えてる事が分かる。
「ダメか?」
「ダメじゃねぇけど、俺らの本業は学生だ。学業を疎かにするのはボスが怒るぞ」
「分かってる…」
俺らは殺し屋でありながら、学生…
学校に行っても内容は分かるんだけどなぁ…
「ね、玲王。今日休んでもいい?」
「ダメだ」
「むぅ…」
「はぁ…放課後きんつば買ってやんよ」
「きんつばッ!頑張る」
「おう、頑張れよ」
今日も今日とて俺は、嫌々学校に行く。
……To be continued?
気まぐれで書いたので
需要があれば書くかも( ܸ ⩌⩊⩌ ܸ )