みことside
「すちくん!おはよ!!」
「あ、みことちゃん!おはよぉ!」
俺は 早乙女みこと。高校2年生。
毎朝同じクラスの 広瀬すちくんと登校している。
「そういえば今日の…て、テスト…、どうぉ…?」
「え、?テスト…?あ、すちくんもしかしてテスト勉強してて寝不足…!?」
「あ、うん… 」
眠そう…笑。まぁ、 こう見えてすちくんは学年上位。毎回上位争いをしているんだ。
俺も…すちくんみたいに…。
「すち先輩っ!!おはようございます!」
「…あ おはよう。」
毎朝学校に来ると絶対すちくんファン居る…。なんか、嫌だな…。
「あっ、すちくん。早く行かないとチャイムなっちゃうよっ…?」
「あ、そうだね。じゃあ行こうか」
「うんっ!」
「…。じゃあまたね…?」
すちくんがファンの子に手を振った。
その時。 俺は何故か。
すちくんは俺のなのに…。
そう 思ってしまった。
なんで…。なんでだろう。
「はっはい!!すち先輩また!!」
「うん。」
「…良かったね!!すち先輩が またね だって…!!」
「嬉しい…!」
俺、…どうしちゃったんだろ。
ヤキモチなんて 妬いて…。
すちくんは俺のじゃないのに…。
でも、 独り占め したい。
俺だけのすちくんであって欲しい…。
「みこちゃん?行かないの?」
「…あっ、! すちくんごめんね…。今行く!!」
すち…くん。俺のものにならないかな…。
「あ、みこち〜すち〜おはよう!!」
「おわぁ!らんらん!おはよう!!」
「らんらんおはよぉ〜!」
桃井らん 君は俺のクラスメイト。よく相談にのってくれるんだ。
すちくんの事好きかもってこと。
「みこちはすちのこと好きなんだよね?」
「えっ!?」
昼ごはん中に突然話題を振られた。
なんで急に…。
「好き…なんて分からない。」
「えっ!?好きなのかと…。」
「い、いつもらんらんに言ってるやん!!俺ぇ、すちくんのこと好きなのかなって…。」
「あ、…そうだね…笑。」
まだ好きかなんて分からない。
でも…もうきっと。
すちくんに惹かれてるんだ…。
ガチャっと屋上のドアを開ける音がした。
振り返るとそこには…。
「っ!すちく…」
隣には見覚えのない。男の子。
「あ、…みこちゃんだぁ!! 」
「この子達すちの知り合い?」
「うん!同じクラスなんだぁ〜! 」
この男の子。すちくんと楽しそうに話してる。
仲良いのかな…。
…俺男の子にも嫉妬しちゃうんだ…。
今 凄く心が痛い。
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