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みことside


「あ!4人で弁当食べん?」


そう、らんらんが言った。俺は賛成だけど…。


すちくんは…?


「俺はええで!!」

「お!まじ!すちと…えっと…」


「あ!いとまなつ って言います!!」


いとま…なつ。いとまなつ。

すちくんの隣に居た男の子がそう名乗った。


「いとまくんね!!」

「はい!!…あ!俺はお弁当の話賛成です!!」


「ひまちゃんがいいなら〜いいよ〜」


ひまちゃん? いとま なつ君のことを…ひまちゃん?

俺は疑問に思って聞いてしまった。


「すちくん、ひまちゃん って?」

「あ!なつの事だよ!」

「そうなんだ…!」


でもなんで、 ひまちゃんって

 

「あ、俺の漢字が… 「暇」って書いていとまって読むんです!!」


「そうなんだ〜!」


らんらんがそう言った後、俺も共感するように頷いた。








「へ〜いとまって 中学の時から、すちと仲良いんだ!!」

「はいっ!!」


すちくんとそんなに前から。


俺は…すちくんと 高校1年の夏休み前に…。

ちょうど1年くらい前に知り合ったのに…。

そんなに前から…。




すちくんって、いとま君のこと どう思ってるんだろう。




キーンコーンカーンコーン…










「みこちゃん!みこちゃん!今日一緒に帰ろ!!」


そう、すちくんに声をかけられた。

今日のお昼、いとま君の事があって少し気が重かったけど…。


「いいよ!帰ろ!!」








「そういえば、いとま君と凄く仲良いみたいだけど どんな関係なの?」


突然、すちくんに いとま君の話題をした。

少し戸惑った様子だったが…。


「普通に仲のいい友達だよ!!」


なんて言ってきた。

「そうなの…?」


怪しげに首を傾げまた聞いた。


「そ、そうだよ!!!」


おかしい。

俺の知らない3年間。何があったの…?



チャリン チャリンッッッ


どうしたら…俺の気持ちに…気づいて…っ


チャリン  チャリンッッッッッ


「みこちゃん危ないっ!!!!」


スーーー 


自転車が来てた。

乗ってた人は頭を少し落とし、謝っていた感じがした。


すちくんが助けてくれた…。


「みこちゃん大丈夫…っ!?」


「う、うん!大丈夫だったよ!


ありがとう…っ!」



やっぱりすちくんかっこいいな…。


いとま君はきっと…。


すちくんだってもしかしたら…。



でも俺は諦めない。諦めたくないっ!


このすちくんが好きって気持ち。


いつか伝える。







「それにしても今日 なんか ボーってしてない…?」


「大丈夫?」


その一言が…



「好きっ…」





「えっ…?みこちゃん、どうしたの…?」


好き…好きっ…




言ってしまった。



「なななななななんでもないよっ!!!!」


「えっ…と、」



ど、どうしよう…っ!?


まだ言うつもり無かったのにっ!!!


…終わった。


「え…と。俺、同性愛者はいいと思うけど、…」


「その…、ごめん。」



ごめん…ごめん。


「俺も急にっ、…」




最悪。


「でも、…す、すちくんのこと好きにさせてやる…っ!!!」


「え、…っ、」



こうなったら仕方ないよねっ!!!


ここからは全力勝負だっ!!




魔法が解けたら1番に会いに行く

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