俺の名前は中島ユウジ
高校3年生。
冴えないし、陰キャで、モテもしない。
無い無い尽くしの陰キャ男子だ。
そんな学園カースト最底辺の俺なのだが
実は、こう見えて生徒会に所属している。
役職は書記。
書記の仕事は意外と多く
イベント前なんかは雑務や準備にも
時間を割かれるし、想像以上に大変な仕事だったのだ。
けど、その分やり甲斐がいつもあるから
生徒会に入った事は1回も後悔していない。
ただ、悩んでいることもある…
「ちょっと?」
「は、はい!!」
「報告書は?💢」
「今やっているところで…w」
「まだ終わってないの?遅すぎ」
「あなたってホントに無能なんだね」
ご、ごめんなさい…
「謝罪はいいから行動で示して」
うぅ、相変わらず手厳しいぞ…
このクールで冷徹な美女こそ
我らが生徒会の新宮 カオリだ。
成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗
その類まれな才能と美しいルックスから
学園のマドンナという呼び声も多い。
しかし…
「じ、新宮さん!
今度俺と…で、ででででででででで」
無理
「まだ最後まで言ってないのに〜?!」
「新宮さーん!
今度あそぼー!」
遠慮します
この通り、会長は誰にも塩対応なのだ
そのせいで周囲からは恐れられており、会長に自ら近づこうとする人はそういない。
そんな他人に無関心な会長だが、
何故か同級生の俺にだけはすごく厳しい。
「何度言ったら分かるの!
各委員会の活動内容は細分化して書いてって言ったでしょ!」
「ごめん!直ぐに書き直す…!」
「締切ギリギリなんだから
急ぎなさい!それと、それが終わったら
備品の整理と各部屋の見回りに行くこと!いい?」
了解です…!
「会長って中島にやけに厳しいよな」
「だよね。
中島、嫌われるようなことでもしたの?」
してないしてない!
まずそんな度胸ないし…
「でもあれ、完全に中島を、目の敵にしてるよな…」
まぁ、それは否めないかもw…
「中島!ちょっと来なさい!」
は、はい!!
こんな調子で会長の厳しい指導に耐えながら
俺は毎日頑張ってる。
悩んではいるが、同時に会長の事を尊敬しているからだ。
続きはまた明日👋🐾
!!お楽しみに!!
コメント
4件