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ふかん
えろたろう
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248
7
文章や口調等、拙い部分が多数見られると思いますが、ご了承ください🙇🏻♀️
⚠️
年齢・設定好き勝手してます。
お手数ですが、細かい設定は第一話をご覧ください!!
地雷の方は自重お願いいたします。
さのじん『ベビーシッター吉田』
💛side
「パパ、おそいな…」
「ね……」
「うーん…もうすぐ寝る時間になっちゃうね」
勇斗さんが帰って来るまでに〝やりたいことリスト〟を書き上げる予定だったが、日が傾き始めても帰ってくる気配はない。
忘れ去られた洗濯ものを急いで取り込み、二人にご飯とお風呂を済ませさせた。
「どうする?まだ待つ?」
ちょっぴり寂しそうに暗い窓の外を見つめる双子の頭を撫でる。
「まちたいけど…じゅう、ぼくもう眠たい…」
「ぼくも…」
時刻はもう21時前。
5歳児はとっくに寝ていい時間だ。
実際ふたりとも目がとろんとしてきている。
ふと、リビングのテーブルの上に置かれたリストを眺める。
「…よし、じゃあ早速だけどやりたいこと一つ叶えて差し上げよ〜」
「っえ!なに?!」
「どれー??」
可愛らしい足音を立てて俺の横から紙を覗き込んでくる。
俺はリストに書かれた項目を一つ読み上げた。
〝じゅうとしゅんのやりたいこと〟
〝①えほん〟
「これ、やろう!絵本を読んで欲しいってことだよね?」
「「うん!!」」
「ふふ、じゃあふたりとも読んで欲しい絵本選んできていいよ」
「「はーい!」」
目キラキラしすぎだろ。可愛いなぁ笑
ふたりが飽きないように、と子供部屋は勇斗さんが買ったおもちゃやら絵本やらでいっぱいだった。
初めて見た時の衝撃は忘れられない。だって業者くらいあった。
そんなだから時間がかかると思っていたのに、ふたりはすぐに一冊の絵本を持って戻ってきた。
「じんちゃん!これ読んで!」
「ふたりとも早かったね。すぐ決まったの?」
「しゅんとずっと読んでほしいねって決めてた」
「そっかー!よーしベッド行こうか。お布団の中で読んであげるよ」
2人から絵本を受け取って寝室へ向かう。
ずっと決めてた、ってことはいつか勇斗さんに読んで欲しかったのかな…。
表紙を見ると、有名な黒いお魚の物語。
うわー、懐かしい…。でもこの本を読み聞かせするのは初めてかも。
寝室のベッドに入り込むと、俺の両サイドに綺麗に収まる双子。
「お話聞く準備できた人ー?」
「はい!」「はーい!」
絵本を開くと、紙面いっぱいに綺麗な青が広がっている。俺は書かれた文を読み始めた。
広い海のどこかに____________
____________おしまい。
「あ……んふふ、」
ぐっすりだな。気持ちよさそうに寝てる。
今何時だ?勇斗さんまだ帰ってきてないのか…。
本をベッドサイドのローテブルに置き、そっとベッドから抜け出す。
照明をナイトモードにして静かに部屋から出ると、ガチャ、と玄関の扉が開く音がした。
🩷side
あたりは完全に真っ暗。
順調に仕事が終わりそうだったが、もうすぐ定時という時に後輩のなかなか見逃せないミスが発覚し、結局今日も残業をする羽目になってしまった。
まあ、どうにか修正できたからいいけど。
できるだけ早く帰ってくるって言ったのに、また柔太朗と舜太との約束破っちゃったな…。
玄関の鍵を解除し、静かに扉を開ける。
「ただいま〜……」
結婚していた頃の癖が抜けず、毎回そう呟いてしまう。返してくれる人はもう居ないのに。
しかし、今日は違った。
「お帰りなさい。勇斗さん」
「ぅえッ…!?…あ、そっか……」
仁人さんがやってくる。
お仕事お疲れ様でした、と頭を下げて俺の荷物を受け取ってくれた。
「遅かったですね。2人ともパパが帰ってくるまで起きる気満々だったんですが、ついさっき眠ってしまいました」
眉尻を下げて愛おしそうに笑う仁人さんに、胸の奥がじんわり暖かくなる。
「すみません、追加で残業が入ってしまって…」
「いえいえ。勇斗さんがお仕事を頑張っているお陰でこの生活がありますから」
仁人さんはそう言ってくれるものの、やはり仕事が優先になってしまっている事実だけが俺に重たくのしかかる。
「でも… 「そうだ」
「勇斗さん、夕飯どうされますか?」
「…ぇ、あぁ、いただきます…」
「かしこまりました。すぐ温めますね」
……優しいな、仁人さんは。
また俺が自責の言葉を吐こうとしたのを察して、明るい声色で話を振ってくれるなんて。
ピピピッとIHの音がなり、いい匂いが漂ってくる。
「シチュー、ですか?」
「惜しい。リゾットです」
そう言って微笑み、深めのフライパンをかき混ぜる仁人さん。
なぜだかずっと見ていられる。
「…そんなにお腹すいてるんですか?、笑」
「え、?…っあ!すみません、人が料理してるとこなんてあまり見たことないな、と思って…」
なんだか言い訳みたいになってしまったな。でも実際そうだ。…あの人が料理しているところなんて、数える程しか見たことがない。
「…そうでしたか」
「もうできますよ、席にどうぞ」
席に着くと、チーズがたっぷりのせられたリゾットが目の前に置かれた。
「うまそ、、いただきます、」
「っあつッ…!!」
「あららら、大丈夫ですか?お水どうぞ」
「す、すみません…。…!?うま!!」
「ふははっ、感情が忙しそうですね」
仁人さんが笑う。
お風呂上がりだからか、いつもはきっちり整えられている髪が目にかかっていて、笑う動きに合わせてサラサラと揺らめく。
その隙間からチラリと仁人さんの目と目が合う。
ドクン、と心臓が高鳴った。
______綺麗だな。
「?勇斗さん?」
こうまじまじと見ると、ほんとに綺麗な人だな、男の人にこう思うのはおかしいかもしれないけど。
正直言うと、めちゃくちゃ俺好みの顔でもある。…これはさすがにきもいか?
「勇斗さーん?」
「っ!!すみません…!」
「いえ、…お疲れのようですね。パパも早く寝てくださいね」
「…はい」
チーズが固まってしまう前にリゾットをたいらげ、お風呂に入る。シャワーだけで済ませようと思っていたが、仁人さんがわざわざ湯船にお湯を溜めたままにしてくれていたらしく、その気遣いを無駄にしたくなくて湯船に浸かり、目を閉じる。
思い出されるのは、柔太朗と舜太。そして、仁人さん。おかしいよな、会ってから少ししか経ってないのに。
「……あっ!」
そう言えばお弁当のお礼言ってない!!
俺は急いでお風呂からあがり、大まかに髪を乾かしてバスルームを出ると、ちょうど仁人さんがお弁当箱を洗っていた。
「仁人さん、お弁当美味しかったです。ありがとうございました」
「それはよかった。…ふふ、そう言っていただけると、作りがいがありす」
「あ、あの」
もうひとつ聞きたいことがあり、キッチンに近づく。仁人さんも手を止めて、俺の方を向いた。
「はい、なんですか?」
「あの、お手紙って…」
「お手紙……あぁ!…すみません、ふいに思いついてしまいまして。ご迷惑、でしたか?」
「いやいやいやいや!!とんでもない!めちゃくちゃ嬉しかったです!」
「よかったぁ、自分で書いておきながら引かれたらどうしようって思ってました」
「三人がせっかく書いてくれたのに、引いたりしませんよ」
「!柔太朗くんと舜太くんだけじゃなくて、私も含んでくださってるんですね。嬉しいです」
「え、あ…そりゃ、もちろん、」
仁人さんは少し上機嫌になって洗い物をしている手元に目線を戻した。
『まさか先輩、彼女ですか?』
昼休み、後輩に言われた言葉がフラッシュする。その時〝ちがうよ〟と即答しなかった自分のことも思い出した。
なんですぐ否定できなかったんだろ。仁人さんはベビーシッター。それ以上でもそれ以下でもない。
ない、はずなのに。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
仕事用のカバンを持とうとすると、仁人さんに、何するつもりですか?と少し怒られてしまった。
明日も朝から会議だし。さっさと寝るか。
寝室に入ると、ローテーブルに一冊の絵本が置かれていた。
「ん……?なんでこれがこんな所に?」
絵本を持ち上げて見つめる。
懐かしい…。これ、俺がふたりがまだお腹の中にいる時とか、産まれたばかりの頃に読んで聞かせてたやつじゃん。
「気が早いよ」って笑われたっけな…。それ以来、読むことなくなっちゃったけど…。
感傷的な気持ちになっていると、仁人さんが寝室に入ってきた。
「それ、読んだんです。柔太朗くんと舜太くんに」
「はあ、なるほど」
「〝やりたいことリスト〟一つ完了です」
「やりたいこと、リスト…?」
なんだそれ、と思っていると、仁人さんが1枚の髪を見せてくれた。そこには柔太朗と舜太が書いたと思われる〝やりたいこと〟が5個書かれていた。数字が大きくなるにつれて規模も大きくなっている。
「これは、?」
「柔太朗くんと舜太くんの、本当にやりたいことをやってあげたくて」
「なる、ほど…」
「契約期間が一年ですので、その間に全部叶えるのが目標です」
「そ、そんなことまで…!すみま、…いえ、ありがとうございます」
そういうと、仁人さんは満足そうに微笑んだ。
そして、「おやすみなさいませ」と寝室を出ようとしたかと思うと、足を止めた。不思議に思っていると、仁人さんが首をコテンと傾げてこちらを振り向く。
「もちろん、協力してもらいますからね。パパ」
「…では、おやすみなさい」
バタン、
「………え」
なんだ。今の顔。
感傷的な気分は何処へやら。
俺の頭は先程の仁人さんでいっぱいだった。
①えほん 完了。
to be continued…
お読み頂き、ありがとうございました!
書くことを思いついてはいたものの、ほんの少しですが体調崩してしまいまして出すのが遅くなってしまいました💦
今後も週一ペース位で更新していこうかな、と考えております。申し訳ないです。
読み聞かせしている💛さんが目に浮かびすぎて今回のお話を書いたのですが次回からどんどんスケールが大きくなっていきます。お付き合いくださいませ(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
そしてなんとフォロワー様1,900⤴︎!!!
更新のない間にこんな…!!ありがとうございます︎💕︎
コメント
15件

描写が詳細で、映像みてるかのような感覚です!! 双子の可愛さと、パパの繊細さ、シッターさんの温かさに胸がぎゅっとなります🥲

天日干しさん最高なお話ありがとうございます! 体調大丈夫でしょうか?無理しないでくださいね。 気長に更新待ってます♪
パパ呼びするシッター💛にニヤニヤが隠せませんでした…いい嫁になりますね…🤤 体調、お大事になさってください。 無理なさらず、楽しい創作ライフを✨ お待ちしております🥰