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ーーー橙の家ーーー
橙「桃ちゃん、なんで切ってもうたん？」
桃「……罰受けないといけないの俺だから」
橙「そか……痛かったやろ」
桃「痛くない……」
橙「痛かったな、桃ちゃんが不安な時1人にしてごめんな、学校休めばよかったな」
桃「そうだよ、橙、学校戻らないと。行ってきなよ」
橙「ううん、行かない。桃ちゃんと一緒にいたい」
桃「っ……」
青「橙くん……何があったの？」
橙「それが……………………」
青「……そうなんだ」
だから桃くん……こんなに……
桃「……」
早く……ﾀﾋにたいのに……
青「桃くん？」
桃「はぁっ……はぁっ……」
早く……ﾀﾋなないと
ｻﾞｼｭｯｻﾞｼｭｯ……
橙「桃ちゃん！駄目やで！」
桃「嫌だっ！ﾀﾋなせてよ！」
青「桃くん！そんなことしても店長さんよろこばないよ！」
桃「はぁっ……はぁ……死にたいの……死にたい死にたい死にたいっ」
橙「桃ちゃん熱いでっ……熱あるんとちゃうか？」
桃「はぁっ……はぁっ……」
苦しい……熱い……このままﾀﾋねればいいのにっ
青「僕手当するのから、橙くん体温計！」
橙「おう」
青「桃くん？手当するね」
桃「やだっ……はぁっ……ﾀﾋぬの」
橙「桃ちゃん測るで？」
ﾋﾟﾋﾟｯ
橙「39.6度……」
青「高っ！！？」
桃「ｸﾞｽｯ……ﾀﾋぬのぉ……ｸﾞｽｯ、ﾀﾋにたいのぉ」
橙「桃ちゃん、今日は寝よな？」
桃「やだっ……ｸﾞｽｯ……ｸﾞｽｯ……」
橙「桃ちゃん、辛いよなぁ……でもな？ほんまに桃ちゃんが死んだら店長さんのやった事無駄になるんやで？」
桃「……ｸﾞｽｯ……ｸﾞｽｯ……」
橙「店長さん、桃ちゃんの為に、捕まる覚悟で働かせたんとちゃうん？桃ちゃんを助けたいから、幸せにしたいから」
桃「でもっ……」
橙「桃ちゃんがﾀﾋんだら、店長さん自分のせいにするで？今の桃ちゃんみたいに……自分のせいで桃を殺してしもたって……」
桃「違うっ！店長のせいじゃないっ！俺が勝手にっ！」
橙「せやな、でも店長さんは絶対に自分を責めるで……俺もや、桃ちゃんの事まだ幸せにしてへん……楽しいことさせてへん……」
桃「ｸﾞｽｯ……」
橙「だから、桃ちゃんが死ぬんやったら、俺も一緒に死ぬで」
桃「なんでっ……」
橙「桃ちゃんがいない世界なんて生きてるの辛いねん……そんなんやったら桃ちゃんと死んで、空の上で桃ちゃんと暮らすで？」
桃「駄目……橙は……生きてないと……」
橙「じゃぁ、桃ちゃんも生きや、俺は桃ちゃんと幸せになりたいねん、そんで店長さんに見せつけたいねん！こんなに桃ちゃん幸せにしてるんやでって！」
桃「っ……」
橙「そしたら店長喜ぶと思うねん！店長さんと咲さんの願いって桃ちゃんの幸せやねん。死ぬことちゃうんよ。やから、今は苦しいと思うけど俺が絶対幸せにしたるから！生きて欲しい」
ｷﾞｭｯ……(桃を大切に抱きしめる)
桃「ｸﾞｽｯ……ｸﾞｽｯ……」
青「桃くん……僕も生きて欲しいな。もっと仲良くなりたいし、この先も桃くんとゲームしたいやついっぱいあるんだよ？だから一緒に楽しんで生きていこうよ！いっぱい笑顔になろ？」
桃「ｸﾞｽｯ……ｸﾞｽｯ……」
橙「店長さんは大丈夫や」
ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ(桃の背中を叩く)
桃「ｸﾞｽｯ……」
橙「店長さんは強いひとなんやで？桃もそう思うやろ？」
桃「ｸﾞｽｯ……ｺｸﾝ」
橙「な？もうちょっと待とうや」
桃「……おれ……生きていいの」
橙「あたりまえや」
桃「しあわせになって……いいの？」
橙「嫌でも幸せにしてやる」
桃「もう……苦しくなくて……いいの？」
青「これから楽しいがいっぱいだよ！」
桃「ん……ｸﾞｽｯ……ｸﾞｽｯ……」
橙「今日は疲れたやろ？一緒に寝よか？」
桃「ん……ｷﾞｭｯして」
橙「おう、ベット行こな」
(桃を寝かす)
青「……僕何か買ってくるね、お粥とか」
橙「おう、頼んでええ？」
青「うん」
桃「青……いかないで」
青「また戻ってくるよ」
桃「……ほんと？」
青「うん、嘘つかないよ」
桃「ん……」
橙「桃ちゃん、目がトロンってしてるで、眠いんやろ？寝てえてで」
桃「橙、近くいて」
橙「おう、ずっと傍におるで」
桃「ん………」
橙「………」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
桃「……ｽｰ……ｽｰ……」
橙「……大丈夫やよ」
青「ただいま、あ、寝ちゃった？」
橙「おかえり、寝てもうたよ」
青「起きたらご飯食べれるかな？」
橙「起きるまで待とか」
青「うん」
橙「桃ちゃん、大丈夫かな」
青「大丈夫だよ、橙君がいるんだから」
橙「……そうなんやけど、もし店長が逮捕ってなったら……」
青「……それは」
橙「桃ちゃんの傍にいることぐらいしか出来へん……学校もあるし、1人にしてまう」
青「……店長さんの奥さんのところは？」
橙「行かないやろ……自分のせいで店長さんが逮捕されたって思っとるのに、奥さんに世話になるなんて……」
青「そう……だね」
橙「明日行こうか、店長さんの家」
青「え？」
橙「もしかしたら警察の方から連絡来てるかもしれへんし、店長さんが帰って来るかもしれへんやろ？」
青「うん……」
コメント
1件
桃くんがﾀﾋんじゃったらたくさんの人が悲しむと思うし、責めちゃう人もいると思う、だから嫌でも生きよう
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