テラーノベル
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ーーー店長の家(数日後)ーーー
橙「ほら桃ちゃん行くで!」
桃「嫌だっ……なんで……外の空気吸うって」
橙「そう言ったら桃ちゃん行かないって言うやろ?それに店長さんの事知りたいやろ?」
桃「そうっ……だけど……」
橙「大丈夫や、青もいるから」
青「大丈夫だよ、桃くん。」
桃「………」
橙「ほら行こ?」
咲(妻)「人の家の前で何やってるの?」
桃「あっ………ごめんなさい」
橙「すみません……店長さんの事で…」
咲(妻)「……そうね、入って」
青「はい…」
(入り椅子に座る)
橙「店長さんの連絡って何かありますか?」
咲(妻)「……」
青「………」
桃「……ごめんなさい…ごめんなさい」
橙「桃ちゃん落ち着いてな?」
桃「だって……俺がっ……咲さん、ごめんなさい…俺のせいでっ……ごめんなさい…」
青「桃くん……」
咲(妻)「……ほんとよ……桃ちゃんのせいで」
桃「ビクッ……ごめんなさい…ごめんなさい…」
橙「……」
咲(妻)「なんて、言うと思った?」
桃「……へ?」
咲(妻)「ごめんなさいね、脅かして、あいつなら大丈夫よ」
青「え?え?」
咲(妻)「クスッ、桃ちゃん、私たち言ったでしょ?何があっても貴方の味方だって、あいつが捕まったのは桃ちゃんのせいじゃないの。貴方のお母さんとあいつの自業自得よ」
桃「でもっ……」
咲(妻)「私はやめろって言ったのよ?高校生になるまで一緒に過ごして高校生になったらバイトさせてあげなさいって言ったの」
桃「……」
咲(妻)「でもあいつが言うのよ、そんなんじゃ桃は体売りを辞めないし、桃が納得しないってね。」
咲(妻)「私は桃ちゃんの事受け入れる準備満タンだったのよ?一緒暮らすの楽しみだなぁって思ってたんだけど……桃ちゃん優しいからお母さんの事捨てられなかったんだよね」
桃「っ………」
咲(妻)「桃ちゃんは何も悪くないの。それだけは分かってて欲しいな」
桃「グスッ……グスッ……」
咲「ほらぁ、泣かないの!あいつが帰ってきたら泣かしたなって怒られちゃうじゃない」
橙「え、帰ってくるんですか?」
咲(妻)「そうよ、1人の男の子の人生を救ったことに免じて、罰金と半年間働いちゃダメって出たのよ」
桃「罰金……そのお金……俺が出します」
咲(妻)「あら駄目よ?あいつの自業自得でこうなったんだからあいつが払わないとね!」
桃「でも……」
咲(妻)「あいつも桃ちゃんに絶対払わせないわよ」
青「桃くん!戻ってくるよ!」
橙「良かったやん!お礼はお金じゃなくて、少しづつ何か返していこう」
青「僕も手伝うよ!どこかに行ってお土産渡すとかでもいいしね!」
咲(妻)「そうよ、そっちの方が私達嬉しいわ、楽しかった思い出話とかの方を貰いたいわ」
桃「……咲さん」
咲(妻)「クスッ、こうゆう時はなんて言うんだっけ?」
桃「!……ありがとうございます」
咲(妻)「うん!さてさて、クリームシチューでも作って一緒に食べましょう!」
青「はーい!」
橙「桃、いつもなんて言うんだっけって言われてるよな?なんでなん?」
桃「…俺が…いつもすみませんとか、ごめんなさいとかしか言わないから、ありがとうの方が嬉しいって言われて……すみませんとか言うと言われる」
橙「そうなんやw本当いい人達な」
桃「うん」
咲(妻)「ほら!桃ちゃん手伝って」
桃「はい」
橙「俺も手伝う」
青「僕は食べるー」
橙「手伝えや」
青「えぇ」
咲(妻)「青くんのだけ具なしにしようかな」
青「手伝わせて頂きます!」
桃「クスッ…」
橙「笑った、良かった」ボソッ
桃「え?」
橙「なんでもないで」ナデナデ
桃「……////」
橙「クスッ…可愛ええな」
青「ほらそこ!いちゃついてないで手伝えぇぇ!!!」
桃「なっ…いちゃついてないっ……!」
青「早く!お腹すいた!」
咲(妻)「ならたくさん作るわよ!」
青「まじですか!?沢山食べます!」
桃「……」
青と咲さん仲良くなるのはや……
橙「流石、コミュ力高いな……」
桃「そうなんだ」
橙「青は誰でも仲良くなれるんよ」
桃「すごいな」
青「ねー!はやく!」
桃「わかったよ、橙、手伝お」
橙「おう!」
コメント
3件
うんうん、桃くんのせいじゃない!! やっぱ良い人だな✨
初コメ失礼致します🙇 すごくいい話!大好きです 主様の小説いつもじっくり視させていただいてます。 これからも頑張ってください!