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#ちょい腐
らむ
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重かったです……「これは自分だけで十分だ」って言葉、すごく胸に刺さりました。最後に彼らが盗賊だったって分かるところも、救いと裁きが混ざってて、すごく考えさせられます。散歩さんの描く理不尽な世界の美しさ、ちゃんと受け取りました。
私は今、砂漠の寺院にいる。
何かの約束を思い出し、ここに来た。
数ヶ月前ここにきた時は、もう少し人がいたのだが、今は五人しか居ないようだ。
皆どこか体調が悪そうだ。
名前覚えている人は…、いた。
寺院の管理者ジーノだ。
「あの…大丈夫ですか?」
「…君か。
大丈夫なわけが無い。見ての通り、もうすぐここは終わる」
「そうですね…。
あの、他の人達はどうしました?」
「ハイカムにやられてな、もう皆長くないんだ」
砂漠の毒虫。
症状は、刺されると1週間以内に体が激痛とともに砂へと変わり、死んでしまう。
この間、完全に砂になるまで死ぬことはできない。
ジーノが腕に巻いていた包帯を取ると、砂が溢れ出した。
「君に頼みがある。どうか、俺以外を君の手で…頼む…」
「……わかりました。でも、貴方はいいんですか?」
「声もかすれ、色も薄れ、姿も消え。
ただ砂に埋もれてしまうのだろう。
だが、それに名前があれば、きっと恨んでくれるだろう。」
「…つまり?」
ジーノは少し微笑んだ。
「これは俺だけで十分だ。
あと、君が探していた物は見つからなかった。
すまない。」
私は彼を除く4人に触れた。4人は安らかな顔で、砂となった。
彼と祈りを捧げ、別れを告げて寺院を去った。
そして彼らについて思い出したことがある。
盗賊をやっていて、もう何人も犠牲を出していた。
理由は、病気の友を助けるためだった。
でも、ろくに金も集まらず、苦しませるぐらいならと、私に友を殺してほしいと頼んだ。
その代わりに、祈世黙字を探すという約束をしたのだ。