森の中を歩くと、川と平地が広がっている土地があった。
ソフィア「ここら辺いいね、坑道から近いから。」
アーサー「そうですね、ここらで。じゃないとさっきから担いでいるので背中が痛いです。」
ソフィア「あっ、ごめんねアーサー君!…頼んでくれても良かったのに。」
アーサー「何か使命感が出て。」
ソフィア「使命感ねぇ。」
ソフィアさんはそう言い、焚き火の準備をした。
僕は森へ食糧調達に行った。
帰ってきた頃には辺りは暗くなっていて、ソフィアさんが焚き火に火をつけていた。
近くには、テントもある。
アーサー「帰ってきました。凄いですね、このテント!」
ソフィア「凄いでしょ。で、おかえり。どうだった?」
アーサー「色々取ってきましたよ。これとかそれとか。」
ソフィア「肉系が多いね。肉好きなの?」
アーサー「恥ずかしながら…」
ソフィア「別に悪いって言ってる訳じゃないよ、ただ思っただけだから。」
アーサー「そうですか。で、あのお方は?」
ソフィア「まだ寝てる。でもそろそろ起きると思うよ。」
アーサー「何でですか?」
ソフィア「いや、ご飯の時間だし。匂いが何かで目が覚めないかなって。」
アーサー「確かにあり得そうですね。」
すると、ゴソゴソとテントから音がした。
ソフィア「ねっ、言ったでしょ。」
アーサー「そうですね。」
話しているとテントから人が出てきた。
???「うーん、よく寝たッス。あっ!」
そして声を上げたと思うと、勢いよく僕に突っ込んできた。
???「助かったッス、お二方!」
そう言い、僕に抱きついた
アーサー「うっ、苦しい…」
???「あっ、ごめんなさいッス。」
その人はすぐに僕から離れた。
ソフィア「元気があっていいじゃない。」
アーサー「そういう問題かな…」
???「改めて助かったッス、わざわざ寝かせて頂いて。」
その人は深く頭を下げた。
アレン「自分、『アレン フォスター』って言うッス。」
アーサー「アレンさんですね。」
アレン「そうッス、因みに盗賊してるッス。」
ソフィア「盗賊か、何かいる?」
アレン「いやいや、恩人に対して物を集るようなやつじゃないッスよ。」
ソフィア「そう…優しいのね。」
アレン「いやいやそんな。因みにお二方はどちらに?」
アーサー「試練の坑道ってところに行きます。」
アレン「そうなんッスね。じゃあぜひ、お供させてください!」
ソフィア「人数は多い方がいいし、私は良いけど…アーサー君は?」
アーサー「僕も全然いいですよ。」
アレン「ありがとうございますッス!」
こうして共に行くことにした。
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