「 苦い*珈琲には甘い砂糖を。* 」
. ___ 注意 ___ .
・ mcmt ( 🌸 ☄️ )
・ 二次創作 ( 御本人様方には一切関係ありません )
. ___ 開始 ___ .
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とあるhl学園で。
私は静かな廊下を歩いていた。
「 どこだろ…あっ。やっと見つけた。siちゃーん。 」
私の名前を呼ぶ甘い声が耳に入る。
「 ん〜? 」
声の方に体を向かせ、振り返る。
「 おめ〜、またサボりか? 」
彼女は私を見るなり、そんな言葉を口にした。
「 別いいじゃん、サボりでも。 mktだって、私に構ってていいの? 授業は? 」
今は四時限目の授業中。私は屋上でサボってて、ちょっとお花摘みに行きたかったから下に降りてきたけど。
「 siちゃんがまたサボってるから、って。先生から言われて連れ戻しに来たんだよ。 」
はぁ、と溜息を吐く彼女。通りで私を探してた訳だ。
「 siちゃん、勉強大丈夫なの? 」
彼女にそう言われた私は、少し笑みを浮かべて。
「 …mktこそ。今週のテスト、大丈夫なの? 」
私がテストという単語を発すると、mktは図星の様で。
「 …返す言葉もありません。 」
って、頭をがくっと下げちゃった。
「 siちゃん探してる暇があるなら、授業出ればいいのに…。 」
「 う…。 」
mktはもっとしょんぼりしちゃった。そこまでなると思ってなかった、ごめん。
私は内心謝りつつ、お花摘みに向か…
「 あっ。 待ちなよsiちゃん。 」
と、mktが引き止めてきた。
「 もう、なに。 siちゃん、お花摘み行きたいんだけど。 」
mktにそう返すと、
「 そう言って、またサボるために逃げるとかじゃないよね。 それだったらmk、容赦しないからね? なんなら、siちゃんに着いてってもいいんだよ? 」
少しドヤりながら話すmkt。別に逃げるつもりもないから、着いてきてもいいんだけどさ…。
キーンコーンカーンコーン
私がそう考えたとき、学園中に授業の終わりを示すチャイムが鳴る。
「 って、あ。 チャイム、鳴っちゃったにぇ。 」
mktもそれに気付いたようで。又溜息を吐きながら、此方を見る。
「 …なに。 」
なにか嫌な予感がする。まさか、「 授業に出ろ 」なんて言わないよね。
「 さて、siちゃん。 チャイム鳴ったし、トイレ行ってきな。 」
「 あ、うん。 」
あれ。意外と普通だったかも。
「 あ、あれ。星街さんじゃない? 」
「 本当だ!!かっこいい〜 ♡ 」
「 !…。 」
「 じゃ、じゃあ行ってくるね。 」
私がその場を離れようとしたとき、mktが私の服の裾を掴む。
「 やっぱり、mkも着いてく。 」
「 はっ? 」
素頓狂な声が私の口から出る。
「 あ、う、うん。 どうぞ、? 」
本当に、この巫女は。何を考えてるのかわからない。
「 …siちゃんだけだと心配。 」ボソッ
「 んぇ? 」
声が小さくて聞こえなかった。
「 ねえmkt、今なんて言ったの? 」
「 気にしなくていいよ… 」
彼女は又溜息を吐き、私の腕と自分の腕を絡めてくる。
「 これでいっか。 」
「 ??? 」
頭にハテナが浮かび上がる。なにしてんの、この巫女。急に腕絡めてきたりして。
「 じゃ、行こっか。 」
「 え、あ、うん…。 」
彼女の対応は、私に対して甘い気がする。
そして、私も。他の人には冷たいけど、mktに対してはなんやかんや、甘々になってしまう自分がいる気がする。
「 苦い珈琲には甘い砂糖を。 」
コメント
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うわ、めっちゃ天才… みこちとられそうで心配してんのかわいい、(?)