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「おはようございます、桜川さん!」
オフィスに入った瞬間、いつもの称賛と活気が私を包み込む。
「おはよう。今日の進捗はどう?」
冷徹なほどに落ち着いた声。それが私の武器だ。
午前中の会議も、クライアントとの電話も、すべて完璧にこなした。
けれど、昼休み。
給湯室でひとりになった瞬間、スマホの画面を見て息が止まった。
『昨日はごめん。でも、お金がないと俺本当にヤバいんだ。会社の前で待ってるから』
元彼・健太からのメッセージ。
指先が冷たくなる。もし、あんな男がこの会社に現れたら、私の築き上げてきた全てが崩壊する。