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凛紅が空を剣で埋め尽くした。
あまりの剣の多さに、凛紅の体力が徐々に削れる。
そんな中、凛紅は剣を壁のように空中に展開した。
敵を倒す為ではなく、敵の攻撃をそらす…もしくはは跳ね返して兄弟達を守る為に。
無数の剣に敵の攻撃が反射し、敵を射貫いた。
ーーだが、
敵は瀕死で生き残っており、もう一発放ってきた。
凛紅は敵の溢れた攻撃に被弾してしまい身体は血塗れ、おまけに 満身創痍、立っているのもやっとだった。
「止めろ!!!」
「お前、死ぬぞ!」
理沙は必死に叫ぶ。
「…知ってる」
凛紅は少しだけ笑いながらこう言った。
「でもさ、誰かが前に立たなくちゃいけないんだよ」
「長男…その言葉、ほっっんと大嫌いだけどさ、長男だから下のやつら守ってカッコつけて死にたいだろ?」
剣が少しづつ砕けてゆく。凛紅の身体にヒビが入ってゆく。
「もう、これ以上は…兄貴!」
琴葉が泣きながら言った。
「最後に…一度だけ兄貴っ面させてくれ、」
そう言った凛紅は剣を一振り、力を使い果たしてもう剣も弾も出やしない。浮きもしない。
それでも、力を振り絞ってたった一振りのみを作成した。
「…ここが俺の墓か、」
凛紅は少し悲しそうな目をする
「休め!!凛紅兄!」
莉音が叫ぶ。だが凛紅は振り返らない。
ーー凛紅は敵を一刀両断する
「分かった…後は任せたぜ、今度は…ちゃんと休む…よ、」
剣が砕ける音と共に凛紅の身体が崩れ始めた。
崩れきる瞬間、凛紅は初めて涙を一粒こぼし、情けなく笑いながら剣の光と共に消えた。