戦いが終わり、五人は立っていた。
ここに敵はいない。だが、大切な家族が死んだのだ。
「兄貴…」
琴葉は声を詰まらせた。
「アイツ、ー人でカッコつけやがって、」
理沙は歯を食いしばり、拳を握りしめる。
莉音は何も言わず、ただ空を悲しそうに眺めていた。
「いい兄貴だったな、」
創大は静かにハンマーを振り下ろした。
「兄貴、皆生きてるよ」
葵斗は涙をこらえながら静かに笑った。
空にはもうあの光った剣は飛んでいない…浮かばない。
ーーだが
確かに、凛紅は“そこ“にいた
ーー怠け者だった長男は最後“だけ“誰よりも働いた。それは、兄弟を守りきる為だった。






