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うぇっ↑へっ↑へっ(?)
黒「どういうことですか、先輩」
ソファに座ってリップを塗る先輩に声をかける
赤「…何が?」
黒「昨日、ないこさんに会いました」
赤「……そう」
少し驚いた顔をした後、すんっと普段の凛とした表情をみせた
黒「俺が怪我をした、先輩がないこさんにそう伝えたんですよ
ね」
赤「…そうだね」
言い訳する様子がない、開き直っているのだろうか
黒「何でですか」
赤「何で、…ねぇ…」
赤「…あの人は元々、俺のことをよく指名してくれてたんだ」
黒「でも俺の方が指名されるようになったから、…ですか?」
赤「そうだね、お客さん取られたのが悔しくって 」
先輩はほんの少し笑みを浮かべた表情をしてリップをしまった
黒「…本当にそれだけですか…?」
赤「…何が言いたいの?」
黒「先輩はないこさんのことを好いているように見えました」
赤「そんなことはないよ、あの人はただのお客さんで…」
黒「先輩がないこさんを見る目は、どこか切なげで、でも幸せそ
うな、そんな風に見えました 」
黒「…違いますか?」
赤「ただのホストとお客さんの関係だよ、それ以上も以下でもない」
先輩は、…きっと嘘が下手だ
黒「……ならどうして、……泣いてるんですか」
赤「え、…あれ…?」
気がつかなかった
俺は本当にないくんのことを?
いやいや…
じゃあなおさら
この涙は何だ?