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9 - 第9話「ネタ披露!実は両親が寿司だった!?」

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2025年12月23日

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「私、ちょっと変わった家庭で育ちまして──」


「いきなり重っ!」


「実は……両親が寿司なんです」


「えっ!?ほんま!?どゆことや!?」


「父がマグロで、母がイカ。いわゆる“紅白婚”ですね」


「めっちゃ異種婚やん! 縁起ええんか悪いんか分からへんわ!」


「だから私は、いなり寿司として生を受け……」


「ちょ待ち、油揚げはどこから来たん?」


「中のシャリは、近所の“酢飯ババァ”からいただいたそうです」


「登場人物クセ強いな!いや、油揚げのこと聞いとんねん!」


「生まれたときの産声は『ガリくれぇ……』だったそうです」


「いや、渋すぎやろ赤ん坊!」


「……『醤油も出来ればぁ』」


(まだボケ続いとったんか!?)

「なんや、さっきの間ぁ!」


リコは寿司子の目つきが、いつもより大きく見開かれ、次第に早口になってきたことに気づく。


(……あかん。コイツ、自分の世界入ってもた……)


「私は思春期の頃、こう言ってました」


「な、なんて?」


「…………」


「す、寿司子?」


「──回るだけの人生なんて、まっぴらなんだよっ!」


「うわっ!いきなり叫ばんといて!」


「でも両親には感謝してます。母はイカですが、いつも私に優しくしてくれて──」


「いや、なんでここだけええ話になんねん!ちょっと落ち着け!」


「……」


「聞いとんのか!」


「…え?」


「おいっ!」


最初はクスクス笑いがあったが、次第にふたりのズレが浮き彫りになっていった。


観客席の面々は、ざわつきながら心配そうな表情で舞台を観ている。

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