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壊れたショッピングモールの中央。倒れたSランク異能体。
砕けた柱。
崩れた床。
その静かな空間に――
男の拍手が響いていた。
パチ……パチ……
黒いコートの男。
フードの奥から
不気味な笑みが見える。
レイは男を睨んだ。
「誰だ」
男はゆっくり答える。
「私は研究者」
「名前は……ドクター・カイン」
ルナが小さく呟く。
「怪しい名前」
ミナは腕章を握りしめる。
「……エデン」
「噂は聞いてる」
カインは楽しそうに笑う。
「さすが異能管理局」
「情報は早い」
レイが聞く。
「何の組織だ」
カインは両手を広げた。
「我々は研究している」
「異能の進化を」
ルナが眉をひそめる。
「進化?」
カインは言う。
「人間はまだ未完成だ」
「だが異能があれば」
「神に近づける」
ミナは怒る。
「ふざけないで!」
「能力者を実験体にしてるくせに!」
カインは少し驚いた顔をする。
「ほう」
「よく知っている」
その瞬間。
カインの後ろに立つ能力者たちが前に出た。
全部で五人。
それぞれ異様な雰囲気を持っている。
ルナが小声で言う。
「……強そう」
ミナも緊張する。
「全員能力者」
カインは指を鳴らす。
「少し遊んであげなさい」
能力者たちが一斉に動く。
ドン!!
一人の男が地面を踏みつけた。
床が大きく盛り上がる。
「土の能力か!」
レイがジャンプして避ける。
次の瞬間。
別の女が手を振る。
ヒュン!!
空気の刃が飛ぶ。
ルナが影で防ぐ。
バシン!!
ルナが叫ぶ。
「いきなり多い!」
ミナは氷の壁を作る。
ガキン!!
攻撃が止まる。
レイは状況を見て言う。
「……連携してる」
ルナは笑う。
「こっちも三人」
「負けないよ」
その時。
一人の男がレイの前に立った。
背の高い男。
白い髪。
冷たい目。
「お前が黒崎レイか」
レイは静かに答える。
「そうだけど」
男は言う。
「俺は ゼロ」
「エデンの戦闘員」
ルナが小声で言う。
「中二っぽい名前」
しかし。
次の瞬間。
ゼロの体が消えた。
「え?」
レイの目の前に
突然現れる。
ドォン!!
レイが殴り飛ばされる。
壁に激突。
ミナが驚く。
「速い!!」
ルナも目を見開く。
「瞬間移動!?」
ゼロは静かに言う。
「正解」
「空間移動の異能」
レイが立ち上がる。
少し血が流れている。
「なるほど」
ゼロは言う。
「お前の能力」
「面白い」
次の瞬間。
ゼロがまた消える。
シュン!!
背後から攻撃。
レイはギリギリで防ぐ。
ドン!!
衝撃が走る。
レイがつぶやく。
「速すぎる」
ルナが叫ぶ。
「レイ!」
ミナも叫ぶ。
「黒崎!」
しかし。
ゼロは余裕の笑み。
「お前」
「思ったほどじゃないな」
レイは静かに息を吐く。
そして。
小さく笑った。
「……そうかな」
その瞬間。
レイの手の甲の紋章が
一斉に光る。
雷。
岩。
風。
そして――
さっき奪った
Sランク異能体の力。
空気が震える。
ルナが驚く。
「え……」
ミナも息を呑む。
「その力……」
レイの体から
黒いオーラが溢れる。
ゼロが初めて表情を変えた。
「……それは」
レイは静かに言う。
「試してみる」
拳を握る。
「Sランクの力」
そして――
「どれくらい強いか」
床が割れる。
ドォン!!
レイが消えた。
次の瞬間。
ゼロの前に現れる。
ゼロが驚く。
「なっ――」
レイの拳が振り下ろされた。
ドォォォン!!!
建物全体が揺れる。
カインが笑う。
「素晴らしい」
「やはり君は特別だ」
戦いは
さらに激しくなっていく。