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ショッピングモールの崩れた中央ホール。レイとゼロの戦いが始まっていた。
床はすでにひび割れ、
天井の照明はほとんど落ちている。
静かな空気の中で――
ゼロが笑った。
「面白い」
次の瞬間。
ゼロの体が消える。
シュン!!
空間移動。
一瞬でレイの背後に現れる。
ドォン!!
強烈な蹴り。
しかし――
レイは振り向きざまに腕で防いだ。
バキッ!!
衝撃が走る。
ゼロの目が少しだけ驚く。
「反応できるのか」
レイは静かに言う。
「Sランクの力」
「思ったより便利だ」
レイの体から黒いオーラが溢れる。
ルナが遠くで呟く。
「……あれ」
「さっきより強くない?」
ミナも真剣な顔になる。
「異能の暴走……?」
その瞬間。
ゼロがまた消えた。
シュン!!
今度は上空。
ゼロが落下しながら拳を振り下ろす。
ドォン!!
床が崩壊する。
煙が舞う。
しかし。
煙の中から雷が走った。
バチィッ!!
ゼロが吹き飛ぶ。
壁に叩きつけられる。
ルナが笑う。
「やるじゃん!」
レイが煙の中から歩いてくる。
目が少し赤く光っていた。
ゼロは立ち上がる。
口元に血。
だが笑っている。
「なるほど」
「強い」
その時。
上から拍手が聞こえる。
パチ……パチ……
ドクター・カインだった。
「素晴らしい」
「実に素晴らしい」
レイは睨む。
「黙れ」
カインは楽しそうに言う。
「君の能力」
「予想以上だ」
そして言った。
「だが――」
「まだ不完全」
ルナが怒る。
「うるさい!」
その瞬間。
ルナの影が広がる。
黒い影がカインへ伸びる。
ガシッ!!
しかし。
影は途中で止まった。
ルナが驚く。
「え?」
カインの前に
一人の少女が立っていた。
長い白髪。
無表情。
影を片手で止めている。
ルナの目が見開く。
「……なにそれ」
少女は静かに言った。
「重力操作」
ミナが震える。
「まさか……」
カインが笑う。
「紹介しよう」
「エデン最強の能力者」
少女は無表情のまま言う。
「名前」
「アリア」
空気が一気に重くなる。
ルナの体が沈む。
「ぐっ……」
床が割れる。
重力が強くなっている。
ミナも膝をつく。
「重い……!」
レイだけが立っていた。
アリアがレイを見る。
「あなた」
「強い」
レイは言う。
「そっちも」
アリアはゆっくり手を上げる。
その瞬間。
天井の瓦礫が全部浮いた。
数百の破片。
ルナが叫ぶ。
「嘘でしょ!?」
アリアが静かに言う。
「落ちる」
次の瞬間。
瓦礫の雨。
ドォォォン!!!
レイが動いた。
雷の速度でジャンプ。
瓦礫を蹴り飛ばす。
岩の力で防ぐ。
しかし。
衝撃が強すぎる。
ルナが叫ぶ。
「レイ!!」
その時だった。
レイの手の甲の紋章が
突然暴走した。
バチバチバチ!!
黒い光が爆発する。
ミナが驚く。
「……なに?」
レイの体から
巨大なエネルギーが溢れる。
アリアが初めて驚いた。
「……?」
レイの目が光る。
そして。
ゆっくり言った。
「……これ」
「止まらないかも」
次の瞬間。
巨大な衝撃波。
ドォォォォォン!!!
瓦礫が全部吹き飛ぶ。
アリアの重力が一瞬崩れる。
ルナが目を丸くする。
「……え」
ミナも震える。
「こんな異能……」
カインが笑った。
「素晴らしい」
「やはり君は」
そして言った。
「実験体No.0」
空気が止まる。
レイの目が細くなる。
「……今なんて言った」
カインは笑う。
「思い出さないのか?」
「君は」
「私たちが作った存在だ」
ルナが叫ぶ。
「嘘でしょ!?」
ミナも驚く。
「黒崎レイが……」
レイの頭の中に
何かがよぎる。
白い研究室。
ガラスのカプセル。
そして――
小さな自分。
レイが呟く。
「……何だこれ」
カインは楽しそうに言った。
「ようこそ」
「真実へ」
物語は
さらに大きく動き始めた。