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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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◤◢◤◢注意◤◢◤◢

・カプ要素ありです

・春千夜→♡←←←←←灰

・灰谷は好きな子を虐めちゃうタイプ

・キャラ崩壊注意

・似てる作品あったらごめんなさい💦










春千夜 side



誰かに身体を揺すぶられる感覚がして、重い瞼を開いた。



視界に映るのは灰谷兄弟のにこにことした顔。



あ、俺蘭の膝の上で寝てたんだ…。





蘭「おはよう春ちゃん~♡」





意識がだんだんと覚醒してきて、自分が吐いたことや蘭と竜胆に抱きしめられたことも思い出してきた。



真っ赤に熟した林檎のような顔をしているであろう俺は、さっと視線を横にずらした。



うわ、灰谷ぜってぇ面白がってるわ



ムカつきながらも会話を繰り出そうと話しかける。





春『…着いたのか?』


蘭「うん、ついたよ~」





そう言って車を先に降り、紳士のように手を差し出してくる蘭。



竜胆は車の鍵を早く閉めるために先に出ており、こちらの様子を傍観している。



俺はペシッと蘭から差し出された手を叩いた。





春『自分で降りられるっての』


灰「「可愛くね~」」





流石血の繋がった兄弟だな。



ムカつく言動もピッタリ揃ってやがる。



俺は車から降りて、周りをキョロキョロと見渡した。



流石昔に六本木のカリスマ兄弟と言われたほどだな。



目線の先には見たことの無いくらい大きな家が立っていて、素敵な事に鉄の門までついていた。



緑溢れる庭も綺麗に狩られていて、赤色の薔薇や花が咲き乱れていた。



灰谷達は花とか興味無さそうなのになぁ、なんて考えながら道端に生えたピンクの花を足で優しく突つく。



すると、車の鍵を閉めてきたであろう灰谷兄弟が、俺の視界に映った。



ポケットから金色の鍵を取りだし、ガチャリと門の解錠を始める。



暫くして門が開いたのを確認した俺は、灰谷兄弟の後を着いて行った。



俺の前を歩いていた竜胆が、歩きながら俺に話しかけてきた。





竜「花、好き?」





なんて言う素朴な質問なんだろう。



俺は横に連なっている綺麗な花を見つめながら返す。





春『枯れる花はあんまり好きじゃない』


竜「安心してよ、これ全部造花だから」





造花…だったのか。



俺はあっそ、と素っ気なく答えて、蘭に続き家の中に足を踏み込んだ。



ふわ、と灰谷兄弟からいつも香る匂いが俺を包む。



靴を脱いで、お邪魔する、とだけ伝えて中に入る。





蘭「春ちゃん、こっち」





蘭に手を引かれて数個先の扉を開くと、革製のソファが置かれた大きなダイニングルームに辿り着いた。





蘭「どう?俺達の家」


春『流石、六本木のカリスマ兄弟だな。全部でけぇ』


竜「俺達狭いのはあんまり好きじゃないからね。広くてスッキリした家が欲しかったんだけど何も無くてさ~w」





竜胆がスーツを脱ぎながら昔の事を話し出す。



蘭も、そぅそぅ、と笑いながら相槌をうつ。





蘭「いい家がなかったから、ここに自分の希望通りの家を建てさせたんだよねぇ~」


春『…ワガママ((ボソッ』





俺は革製のソファに座り込んで、ボソリと呟く。



すると灰谷兄弟が俺を挟むようにして座り込んできた。












春『狭いの嫌いなんじゃなかったのかよ‪💢』





俺の左右にはピッタリと灰谷兄弟が座っていて、肌がこれでもかと言うほどくっついている。



しかも、俺の言葉など何も聞こえてないかのように話し出すのが1番ムカつく。





蘭「春ちゃん夜ご飯何食べる~?」


竜「俺牛丼食べたいなぁ~」


春「は?出前?」





俺は蘭から差し出された出前表を確認しながら呟く。



蘭はえ?嫌?と言うかのように首を傾げてきた。





春『は?お前らいつも出前なの?』


蘭「まさかw竜胆も作ってくれるよ、偶に」


竜「作るの面倒臭いからね、兄ちゃんが食べたいヤツだけ作ってあげてる」


春『お前ら出前ばっか食べてたら、腹壊すし栄養に悪いぞ』





灰谷兄弟は顔をお互い見合わせた後、意味ありげに俺に微笑んできた。





蘭「じゃあ春ちゃんご飯作ってよ~♡」


竜「俺牛丼がいいな~」





は?なんでそうなる?





春『やだ、面倒臭いもん』


竜「家に住まわせてあげてるのは誰?」


春『……これは…首領命令だろ?』


蘭「住まわせてあげてるのは俺たちじゃん?俺達のお願いくらい聞いてくれてもいいと思うんだけど~♡♡」





ニコリと微笑んで、Noとは言い難い雰囲気と圧を食らわせてきた灰谷兄弟。





春『ん゛ん゛ん゛!!!!分かったよ!!不味くて腹壊しても知らねぇからな!!!』





俺はそう言って勢いよく立ち上がって、ドアに手をかける。





竜「キッチンは2個前の扉だからね~」


春『…ッッ』





早く言えよ!!と言いきれぬ文句を心の中で吐いて、俺はUターンをして他の扉から部屋を出た。










竜胆 side



やった、これで三途のご飯を毎日食べることが出来る…!!!!



俺は兄ちゃんと顔を合わせてニコリと微笑み、ぱちん、と手を叩いた。



俺がご飯を作れないなんて真っ赤な嘘♡



なんなら料理は得意分野だし~



今日は出前の気分なだけだったのに、なにを勘違いしたのか俺らの身体の心配をしてくれる優しい三途♡♡♡♡



ん~好き好き好き♡♡♡♡♡



♡×2000

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4,101

コメント

22

ユーザー

あ好きです。続きめちゃ見たい👀 造花なんだー、、!!まじその家に住んでそー笑

ユーザー

うん最高続きまっとる神です

ユーザー

(◍´͈ꈊ`͈◍)続き待ってます

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