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港での激戦から数日が経過した。呪霊討伐の任務をこなす日々の中、透と朱音は己の力不足を痛感し、修行に打ち込んでいた。しかし、東京の呪霊発生件数は日を追うごとに増え続けていた。その背景には、かつての呪術界を震撼させた伝説的存在、「呪詛の王」の復活が密かに進行していたのだった。

「透、もっと集中して!その程度の呪力では大物相手には通用しないよ!」

朱音が叱責する。呪具「紫狼」を操る透は、汗を拭いながら力を込めた。しかし、まだ自分の力が不十分だと自覚している。

「くそ、こんなんじゃ、あの百鬼冴には到底追いつけない…」

透は拳を握りしめ、神楽坂零や百鬼冴の強さを思い返す。力に触れたことで、悔しさと同時に強くなりたい思いが増していた。

「透、焦るな。自分のペースで強くなればいい。呪術は技術だけじゃない、心の強さが試されるんだ」

朱音が優しく声をかけると、透はうなずき、呪力を集中させた。その時、眠っていたさらなる力が目覚め始めていた──。

修行を終えた二人が呪術師本部に戻ると、すぐさま呼び出しを受けた。指揮官の夏目修が深刻な表情で二人を待っていた。

「風見、朱音。重大な報告がある」

夏目の言葉に、二人は一瞬息を呑んだ。

「数日前から、発生件数が急増しているのは知っているな。その原因が判明した。…『呪詛の王』が復活した可能性がある」

その名を聞いた瞬間、朱音は顔を青ざめた。

「呪詛の王…それは、伝説でしかないはずよ。数百年前に滅びたと言われていた存在じゃないの?」

朱音が驚愕の表情で夏目に問いかける。

「そうだ、だが証拠がある。東京の各地で『王』にまつわる呪術符が発見された。そして、強力な呪霊が現れる際には、必ずこの呪符の痕跡が残されている」

夏目は資料を見せながら説明した。

「…これは、大変なことになったな」透も眉をひそめる。

「お前たちには、呪詛の王に関わる任務を与える。特に、王の復活に必要な要素が何かを突き止めろ。最悪の場合、東京、いや、列島は呪詛の王によって壊滅させられる可能性がある」

夏目の言葉には緊張感が漂っていた。

その夜、透と朱音が任務の準備を進めていると、突然本部の入り口が激しく叩かれた。

「誰だ?」透が警戒しつつ扉を開けると、そこにはボロボロの服を纏い、血まみれになった一人の男が立っていた。

「…助けてくれ…呪詛の王が…すぐそこまで来ている…!」

男は恐怖に怯えながら、透たちに訴えかけた。その背後には異様な気配が漂っていた。

「待て…あれは…!」朱音が叫ぶと同時に、闇の中から巨大な呪霊が現れた。それは今までの呪霊とは異なり、圧倒的な呪力を放っていた。透は咄嗟に紫狼を呼び出し、攻撃体勢を取る。

「この呪力…間違いない。こいつは、呪詛の王の眷属だ…!」

呪霊が襲いかかる中、透と朱音は必死に応戦するが、その力は桁違いだった。結界術も呪具もまるで効かず、徐々に追い詰められていく。

「くそ、どうすれば…!」透が焦りを隠せない中、呪霊の一撃が朱音を直撃し、彼女は吹き飛ばされた。

「朱音さん!」透が叫び、駆け寄ろうとした瞬間、再び倉庫のような光の閃きが現れた。

「また百鬼か…?」

透が身構えるが、現れたのは百鬼冴ではなく、漆黒の呪具を持った謎の男だった。長い黒髪を持ち、全身から冷徹なオーラを放つその男は、一瞬で呪霊の動きを封じた。

「誰だ…?」

その男は、冷ややかな視線を透に向け、低い声で答えた。

「俺の名は刹那(せつな)。呪詛の王のかつての側近だ」

透と朱音はその言葉に凍りつく。

「側近…だと!?お前、敵なのか…?」

刹那は笑みを浮かべながら、透の質問を無視した。

「呪詛の王の復活は、もう止められない。だが、お前たち次第で、この世界を救う可能性もある。王に挑む準備はできているか?」

彼の謎めいた言葉に、透は息を飲み、決意を新たにする。

「俺たちは…絶対に王を倒す…!」

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