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前回の続きです!
注意⚠️
死ネタあるのでNGな人は今のうちに逃げて!
マジのクズが出てきます
月がきれいな夜だった
私はいつものように人気のない川辺を歩いていた まぁ、日課のようなもの
私の数少ない楽しみでもある
けれど、その日の外出はいつもと違うことが起きた
イヤァァァァァッッッ!!!
悲鳴のような絶叫のような、そんな声が聞こえ何事かとその声の方向に急いで走り向かった
そこには先程悲鳴をあげたであろう少女がいた、いや正確には転がっていた
私は呆然と立ちすくんだ
だから気づかなかったのだ 後ろから近づいてきていた、桃に
ドサッ
何をされたのかわからない けれど意識が遠のいていく
大好きなあの人の顔を思い浮かべる
….兄さん、足を引っ張ってごめんなさい
《桑島視点》
はぁ?花織が帰ってこないだと?
あいつが夜に外出するなんていつもの事だろ?
でも、連絡もつかないなんておかしいです
南久阿が心配げに自身の端末を見下ろす
花織が出かけて2時間経つ、確かに遅いな
わかった、他の奴にも声をかけておく
それよりさっき偵察部隊から情報が入った
2年前お前らを攫った研究所の生き残りの桃が現れたらしい、 つい2時間前にも鬼の子供が1人殺されたそうだ
南久阿の息をのむ気配を感じた
今になって動き出したのにはなにか理由があるのか?そんな事を考えていると、
報告します!先程元々研究所だった建物に少女を担いだ桃が入っていったとの情報です!その少女なのですが…..
花織ちゃんかと思われます….
なんだとっ!?
俺たちは動揺を隠せないまま南久阿を見る
南久阿はいつもの笑みを消し、俺に言った
オレに行かせてください 恐らく桃も目的があって研究所に向かったんだと思います ですからオレが単身で乗り込んだ方が確実だ
その落ち着いた態度にこちらが冷静になる
わかった、偵察部隊に案内させる
……気をつけろよ、花織を頼む
はい、おりは絶対助けます
何があっても
《花織視点》
じわりとした頭の痛みに目を開ける
ここはどこだ 殺されたと思ったが…
ぐるりと辺りを見回し絶句する
あの時の研究所…?
あァ、起きたのォ?
っ!?
そののんびりとした声にあとずさろうとしたが体が思うように動かず小さくうめく
あんまり暴れない方がいいよォ
君には毒打ってるからさァ
体が動かないのはそういうことか、だが尚更意味がわからない
ど、うして、殺さな、かったの?
毒のせいなのか舌が上手く回らない
あれェもしかして自殺願望者ァ?
残念だけどまだ殺してあげられないなァ
ふははっ!意味がわからないって顔してるねェ もう少ししたらわかるよォ
もうすぐ、ねェ?
そんな間抜けな会話をしているときだったドォォン!とドアを吹っ飛ばす音がして桃が振り返る
そして心なしか嬉しそうにその名を呼んだ
来たねェ、南久阿クン
おりを解放しろ お前の恨みの矛先がオレなら直接殺しに来い
兄さん!
なんで?恨みってどういう事?わけがわからないまま動けずにいると桃が突然私の腕を引き、首筋に右手で握ったサバイバルナイフを突きつけた
別に恨みがある訳じゃァないんだけどェ?
君は連れてこられた時からいい目をしてたからさァ
君の目の前で最愛の妹が殺されたらどんな顔をするのかなァってずぅっと思ってたんだよねェ~
兄さんが怒ってる 私も今まで見たことがないくらい
私のせいだ私がこんなクズに捕まったから
兄さんはゆっくりと腰に下げていた大ぶりのナイフを抜く
人質がいるのにどうやってボクを殺すつもりなのかなァ~?
兄さんは黙ったまま私の姿を写していた左目を閉じナイフを振りかぶる、
血蝕解放【鏡花水月】
そして…
自身の右腕を切り落とした
ギャャャァァァッッッッ!
桃の汚い悲鳴が耳をつんざく
呆然とする私に兄さんはいつもの声音で話しかけた
まるで、たわいもない話をする時のように、 その声にどこかどうにもならない後悔をのせて
最後まで一緒にいてやれなくて、ごめん
頼りのない兄貴でごめんなぁ
大好きだよ おり
そして床に転がった桃を見下ろした
これはあの日お前を殺しておかなかったオレの責任だ
殺した子供たちに死んで詫びろ
兄さんは優しいよ誰よりも、そんなこと私がいちばんよく知ってる 妹だもの
そんな貴方だから、加害する側がどんなクズでも人殺しであっても自分に責任を感じてしまうんでしょう?
ねぇ、兄さん 私は貴方のそんな優しさが
大嫌い
自身の胸に深々とナイフをたて、桃と共に絶命した兄を、
私はどんな顔で、どんな感情を抱けばいいのかわからなかった
ねぇ兄さん私ね、貴方のようになりたかったの
長くなってしまい申し訳ありません!
今回で過去編は以上になります
それではまた、次のお話で!