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ちょっとづつ 距離が近くなってる 優しくされてる🥰
うわぁぁあぁぁぁぁぁぁん
冬の気配が近づく頃、屋敷の庭には白い霜が降りた。
朝、縁側の障子を開けると、庭石の上に薄く光る氷が張っている。
「ずいぶんと寒くなったな。」
後ろから聞き慣れた声がした。
振り返ると、目黒が立っていた。
「…おはようございます」
mg「おはよう 」
以前なら、それだけで終わっていた会話。
けれど、最近は違う。
ほんの少しだけ、言葉が増えた。
それが、それだけで嬉しかった。
「朝食、用意できています」
mg「今日は一緒に食べる」
「….え?」
目黒はなんでもないことかのようにいう。
mg「時間があるから」
「…はい」
ぱっと顔を隠しながら俯く。
だってきっと、嬉しくて顔が緩み切ってしまっていそうだから。
2人で食事をする時間は、正直まだどこかぎこちない。
けれど、以前のような冷たい沈黙ではなかった。
mg「この漬物。」
目黒が箸を止める。
mg「美味しい。」
「母から教えてもらったものです。」
mg「そう」
「旦那様、好きですか?」
mg「ああ」
短い返事。
けれど、その後。
mg「また作って」
その言葉に思わず顔を上げる。
「…..はい。 」
返事をした瞬間、ぱっと目黒が顔を逸らす。
「旦那様?」
mg「何」
「え? 」
mg「笑ってる」
「…嬉しかったので」
そういうと、目黒は少し困ったような顔をした。
mg「…お前は、そういうところが変わってる。 」
「そうですか?」
mg「あぁ」
「悪い意味ですか?」
mg「…..違う」
その一言に、おのずと胸が安心した。
しかし、穏やかな日々は長くは続かなかった。
昼過ぎ。
本家から急な知らせが届いた。
「旦那様」
商人から渡された文を読んだ目黒の表情が変わる。
「…何かありましたか?」
尋ねると目黒は少し困った顔をした。
mg「本家が、後継について話したいそうだ」
「後継…」
目黒は静かに頷く。
この家を継ぐ者。
そして、その隣に立つ者。
避けては通れない話だった。
数日後。
junp_
3,997
#めめこじ
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707
本家の屋敷へ向かう日。
私も一緒に同行することになった。
「私も、行っていいのでしょうか」
mg「妻だから」
その言葉に少し驚く。
以前なら「家のため」と言っていたはずなのに。
今、目黒は迷わずそう言った。
本家では、親族たちが待っていた。
「若様」
年配の親族の方が口を開く。
「家を守るためにも、早く跡継ぎを考えねばなりませんな。」
…指先がわずかに強張る。
分かっていた話だった。
この結婚に求められていたもの。
それは家同士の繋がり。
そして、未来へ続くもの。
けれど。
「その話は、まだ早い。」
目黒の声が響いた。
「何を言っている?」
mg「安倍を巻き込む話なら、私が決める。」
空気が変わる。
いつもの静かな声。
けれど、そこには明確な意思があった。
mg「この結婚は家のために始まった」
目黒は続ける。
mg「だけど、今は違う。」
その言葉に驚いて目が開く。
「….旦那様」
mg「彼を道具のように扱うことは俺が許さない。」
その言葉に広間が静まり返った。
目黒が誰かに対して、ここまで強い言葉を使う姿を初めてみた。
帰りの車の中。
2人の間には静かな時間が流れていた。
「旦那様」
mg「何」
「どうして…」
言葉を必死に探す。
「どうして私のために、、あんなことを? 」
しばらく、目黒は黙っていた。
そして、小さく白い息を吐く。
mg「わからない。」
「えっ」
mg「前なら、家の決まりだから従ってた。」
窓の外へ視線を向ける。
mg「でも、…..」
mg「お前が傷つくのは嫌だった」
胸の真ん中あたりが、大きく揺れる。
「そっ、れは…」
mg「何?」
「…優しいですね。」
その言葉を聞いて、目黒は少しだけ目を伏せた。
mg「優しくない。」
「では?」
mg「…大事にしたいと思っただけ」
その言葉は、まるで雪のように静かだった。
だけど、私の心には温かく降り積もっていた。
屋敷へ戻る頃には、空から細やかな雪が舞い始めていた。
白い庭。
静かな夜。
その日初めて、二人は同じ景色を見ながら歩いた。
続__