夏目
「須王くん、、あの子は、、」
環
「うん、陸だよ」
環がそう言うと陸は夏目の前に来て自己紹介した
陸
「初めて、俺は陸って言います」
夏目
「あ、初めて俺は夏目貴志、祖母、、レイコさんの孫だ」
陸
「レイコさんの事聞きました、、まさか既にこの世を去っていたとは、、」
そう陸は言うと悲しそうな顔をする
そして、夏目は陸にポケットから何かを取り出し渡した
それは夏目が森で拾った青い色のハンカチだった
陸
「あ!、これ俺の!」
夏目
「森で拾ったんだ、名前がRってあって誰のか分からなかったんだけど、もしかしたらって思って」
陸
「ありがとうございます!、俺これ探してた時に追われてしまって探そうとしてたんです!」
そう陸が言うと夏目はハンカチを返して、から約束の事を聞いた
夏目
「実は、陸くんに聞きたい事があるんだ」
陸
「何ですか?」
夏目
「実は陸くんがレイコさんと何か約束をして、それを果たしに来たって聞いたんだけど、、約束って何かな?」
と夏目が聞くと陸は教えてくれた
陸
「実は、、俺か未来か結婚、子どもができたら教えてほしいと、、約束されまして、、」
と陸が言うとニャンコ先生は環の方を向くと環はそれに気付き、陸にレイコとの出会いを聞いた
環
「陸、レイコさんとは何時であって、いつそんな約束をしたんだ?、俺達と出会う前か?」
陸
「はい、、俺と未来が、、のんびりと旅した時に出会いました」
ニャンコ先生
「のんびりと旅したとは、、」
陸
「いや、未来がしたいと言うので、、仕方なく、、」
夏目
「、、それでレイコさんとはどうやって知りあったんだんだ?」
と夏目が聞くと陸は教えてくれた
陸
「レイコさんとは俺達が森で寝てたときに起こされて、、いや叩き起こされて出会いました」
環
「何で叩き起こされてたんだ?」
陸
「レイコさん、その時何か妖と勝負してたようで俺達の寝床を隠れ場所にしてたみたいで、、、」
夏目
「それでレイコさんと知りあったんのか?」
陸
「はい、初めは警戒してたんですけど段々と警戒しなくて良いかなと思い仲良くなりました」
ニャンコ先生
「それで、レイコとはどういった約束をしたのだ」
ニャンコ先生がそう聞くと陸は教えてくれた
陸
『レイコさんか俺達、どっちらかが結婚、子どもが出来たらいち早く教える事と』
夏目
「なるほど、、けどよく約束を覚えてたね?」
陸
「いや、、覚えてなかったんですよ、、思い出したのは最近で、、見せに来た次第です」
そう陸は約束について話した
約束について聞いた夏目は環にこう聞く
夏目
「環、この約束って俺でも良いのか?」
夏目
「良いなら、俺が行きたいんだけど、、」
環
「良いと思うよ、陸も良いよな?」
陸
「はい、未来もオッケーしてくれると思います」
そう陸が言うと環は夏目達にこう言う
環
「夏目くんとニャンコ先生、未来の元に案内します、着いてきて下さい」
夏目
「うん、行こうニャンコ先生」
夏目達は環達の後ろを着いていくと森のなかへと入っていった
ニャンコ先生
「こんな森に何があると言うのだ、妖しかおらんぞ、まさかここに居るとは言わんよな?」
環
「えぇ、居ますよ、、って言っても結界張ってあるので実質俺達しか居ませんが」
夏目
「結界、、だから妖達の姿が見えなかったのか」
環
「それに祓いやとかに来られたら色々と厄介なんだよ、、、俺は怪異の前に生前の生きた人だから、、話しを深く聞かれるからね」
夏目
(名取さんと的場さんなら、、あらゆるな、、、)
ニャンコ先生
「話してしまえば良かろう」
環
「話したら祓いや達に色んな物、、力とか武器とか取られそうで嫌なんです」
夏目
「なるほど、、、」
と夏目達が話していると目の前に黒い人魂が現れた
夏目
「っ!!!」
陸
「夏目さん、大丈夫です、黒杖代、、黒です」
黒事、黒杖代は陸の前にやって来て何かを伝える
陸
「分かった、、夏目さん行きましょう、未来が待ってます」
そう陸が言うと黒杖代は陸と夏目を包んだ
ニャンコ先生
「な!、私も連れていけ!」
陸
「すいません、、未来が夏目さんと俺に来てほしいそうでして、、」
陸
「失礼します」
と陸が言うと陸達は黒杖代と一緒に消えて行った
そして、夏目が次に目を開けたとき、そこには一人少女が赤ちゃんを抱えて椅子に座っている光景があった
陸
「紹介します、双子の妹の未来とその息子のミネです」
未来
「初めまして、夏目お兄ちゃん」
夏目
「初めまして、夏目貴志って言います」
陸
「夏目さんはレイコさんの孫で友人帳の持ち主なんだ」
と未来に言うと夏目は未来が抱えている赤子、ミネを見た
ミネには黒い猫耳がついており、人間の赤子ではないとすぐに気づく
未来
「ん?、、あぁ、ミネは霊と怪異の血が混ざってるんだけど、父親の血が強い見たいなんだ」
夏目
「そうなんだ、、、」
夏目はそう言いながらミネを見ていると未来が夏目にこう言った
未来
「夏目お兄ちゃん、抱っこしてみる?」
夏目
「え!?、良いよ!俺、赤ちゃん抱っこした事なんてないし!」
陸
「俺達が教えてあげます、ほら」
陸がそう言うと未来はミネを夏目に渡した
未来
「大丈夫だよ、ゆっくり、抱けば」
夏目
「う、うん、、」
夏目は未来の言うことを聞き、ミネを抱っこした
ミネを抱っこすると、少し重いがとても可愛く、ピクピクと猫耳を動かしながら夏目の事を見て笑った
未来
「ふふ、ミネも喜んでる」
夏目
「そ、そうなのかな?」
陸
「そうですよ」
と陸達に言われた夏目はそうなのかと思いながらミネを抱っこしていると自分が赤ちゃんだった事にはどうだったのだろうかふと思った
夏目
(俺が赤ちゃんだった頃は、、どうだっただろう、、両親は喜んでいただろうか)
夏目
(こんな風に楽しく、、、)
そう夏目は心の中で思っていると陸が夏目にこう言った
陸
「夏目さん、紅茶でも飲んで話しませんか?レイコさんについて教えてあげます」
夏目
「え?、、良いのか?」
未来
「だって、レイコお姉ちゃんの孫だもん、教えないとね!」
未来
「それに約束、先超されちゃたしさ、色々と聞きたいんだもん!」
陸
「それに夏目さんだってレイコさんの事知りたいって思っていんじゃあないですか?」
と陸が言うと夏目は頷く
陸
「じゃあ、、何処から話しましょうか、、」
陸
「俺達とレイコさんの出会いを、、」
そう陸はレイコとの出会いを夏目に聞かせる
夏目はその出会いを聞きながら寝ているミネを見て笑った
最終章終わり
続く
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