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あぁ…言うてしもうた…早く離れて欲しい…
私…めっちゃ汗かいたし…絶対に臭いやん…
私は離れようと角名くんを押すけど…このチベットスナギツネは離れてはくれない…
あぁ…もう…チベットスナギツネと思えば恥ずかしさも軽減されるやろうか…そんな現実逃避をしていると…
「別に…臭くないよ…。
〇〇の匂い…好きだし…。
もしかして…そんなことで俺を避けてたの?」
先程のイラついた声とは違って…いつもの標準語に関西訛りのイントネーションの少し甘えた声で…ほんまに…反則やねん! ズルいねん!こっちはずっとドキドキさせられっぱなしで…ほんまにどないしてくれんねん!そもそも…ここ学校やで?
私は意を決して
「角名くんが気にせんでも…私は嫌やねん…。恥ずかしいねん。角名くんにとってはそんなことでと思うかもしれんけど…」
今度は最近出てくる意地悪な角名くんで…
「ふーん…そうなんだぁ…じゃぁ…簡単じゃん!あんたが慣れたらいいんだよ笑」
「いや…無理やわ…ほんまに…。
それに慣れへんよ?恥ずかしいやん…」
角名くんに抱きつかれたまま答える…
「ん?恥ずかしいの…。〇〇、慣れてよ?…それともさ…もっと恥ずかしいことしたら…これが恥ずかしくなくなるんじゃない?」
そう言うと…何を思ったのか…私の耳に…
「フーッ」と息を吹きかけてきて
「ひゃぁぁ…やめて…!耳がゾワゾワしてさぶいぼが!」
(※さぶいぼは鳥肌のこと)
「えぇっ…まだ…だめなんだ…クス。これからおれがいろいろ教えてあげるね…ニャリ」
角名くんは楽しそうに私から離れ、手を繋いで1年の階に行きそれぞれのクラスに入った…