教室に入って…机に着きながら…
昨日から角名くんに振り回されてばっかりや…
はぁ…このままでは私の寿命が縮みそう…
「なぁ…〇〇、教科書忘れてん!せやから、見せてくれへん?てか…お前、教室に来るん遅かったなぁ?」
そこには柔らかな金髪の彼の机を、私の机にくっつけながら話しかけてくる…
「侑くん…!はぁ…別にええけど…1時限目って数学やん…」
私は…机から片付けたばかりの教科書を取り出す。あぁっ、どないしよ…数学苦手やから困るわぁ…来月、期末やから、今日こそ寝ないようにせなあかんわぁ…そんなことをふと思いながら…号令を聞く。
…あかん…眠い、昨日はあまり寝れてへんから、眠くてしかたない…しかも、あの体育館で暑い中での作業…疲労が溜まる。
◯◯がふと横をみると、侑が◯◯の方を向いて爆睡している!
なんなん…ほんまに…私だって眠いの我慢してんのに!
◯◯はなんとか…寝ずに数学の授業を受けた。もちろん、授業中に期末テストの範囲も知らされ、授業が終わり、 休憩時間の間に机を離そうにも侑が寝ていて、◯◯は机を離すことが出来ないでいた。
◯◯は仕方ないので諦めて、自前のタオルを机において突っ伏した。
侑くんが横におるから、横向きで寝られへん。こうなったら…突っ伏すしかない…と顔が浮腫む覚悟のうえや。
◯◯は疲れを取るために少しでも休憩時間に休みたかった。
チャイムが鳴って◯◯は目を覚ました。授業が始まるタイミングで席を離そうとしたが、侑 は起きる気がないのか?まだ寝ている。
◯◯は侑を起こすために肩をポンポンと叩くが彼は目を覚まさない。
幸いなことに席は後ろのため、授業担当の教員には侑が寝ていることはまだバレてはいない。
◯◯はいつ侑が寝てるのがバレてしまうのか気が気ではなかった。
そうこうしているうちに、お昼休みが来た。
侑はむくっと起きると席を立ちどこかに行ってしまった。
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