今回は短編集です。テーマは『○○しないと出られない部屋』
お題については診断メーカーの結果を使用しています
使用した診断のリンクはこちら
https://shindanmaker.com/525269
たまにはこういうのもいいですよね?
一つ一つは短いですが色んな日本受け(?)を楽しんでくれると嬉しいです
以下に目次を書いておきますので、地雷CPがありましたら避ける準備をしておいて下さい
①独日
②英日
③アメ日
④中日
①独日は『足つぼマッサージを会得しないと出られない部屋』に入ってしまいました。50分以内に実行してください
目覚めたのはダブルサイズのベッドの上
怠い体を無理やり起こして目を擦る
先程まで暗いオフィスで日本と仕事をしていたはずなのに、なんでこんな所に…さては夢か?
試しに頬をつねってみる
うん、ちゃんと痛い。ここは現実なんだな
とりあえず、状況把握をしよう
周りには隣に横たわる友人とサイドテーブルに乗ったボディクリームがあるくらいで、他に何も無い
どうやら、何者かによって閉じ込められたようだ
窓もドアも無いのにどうやって閉じ込めたのか気になる所だが、気にしたってここではなんの意味もない
まずはこいつを起こそう。体を軽く揺すってやると、第二の被害者である友人、日本が目を覚ました
「んん…あれ、ここは…」
「おはよう、日本。どうやら俺たちは謎の空間に閉じ込められたみたいだ」
体を起こして、キョロキョロと周りを見渡す
「なるほど、そういう事ですね」
数秒経たずして置かれた状況を完璧に理解した様子の日本
やけに理解が早い気がするが、もしかして過去に同じ経験でもあるのだろうか
「やっぱり、お題がありました」
彼の人差し指の指す壁を見る
時間を示すカウンターの付いた壁には確かにそこには大きい文字で何かが書かれていた
「足つぼマッサージを会得しないと出られない部屋、ですか」
「ああ…この手のものは昔学んだことがあるな」
幼少期、医学のついでにと親父に教わった記憶が蘇る
叩き込まれた知識がこんな所で役立つとは思ってもみなかった
「ドイツさんが習得済なら、私が会得すれば出られそうですね」
「それなら、俺が教えればいいのか?」
「教本なんかも無いですしそうだと思います」
「成程。了解した」
日本の両脇を掴んでベッドボードを背にして座らせる
ベッド端にちょこんと座る姿はぬいぐるみのようだ
「そしたら靴下を脱いでくれ」
「こういうのは実践しながらのほうが教えやすい」
「わかりました…」
素直に靴と靴下を脱ぎ、さらけ出される白い素足
サイドテーブルに置かれていたボディクリームを手に取り、自身の両手と日本の足に馴染ませた
「足の裏には多くのツボがあって、体の全てが詰まっていると言われている」
「痛む場所で体のどこに不調があるか大体分かるんだ」
「例えば、ここは胃のツボだな」
適当に土踏まずの辺りをグッと押す
その瞬間、何かのスイッチを押したように上半身が勢いよく仰け反った
「痛あっ!!!!?」
悲鳴をあげて、釣り上げられた魚のように体を跳ねさせる
驚いた拍子に足から手を離してしまう
拘束から逃れた日本はベッドボードを掴んで逃走の姿勢をとっていた
「あ、こら!逃げるな!」
急いで足首を掴んで引き摺り戻す
「誰だって逃げますよこんな痛いの!」
「ちょっと押しただけだろうが」
カウンターに示されていた時間は50分、あまり時間の余裕はない。ここは脅してでも協力してもらわねば脱出できなくなるだろう
「はぁ…逃げるならもっと痛くするぞ」
「すみません大人しくします」
幾分か大人しくなった日本相手に粘ってみること10分
少しずつ押して凝りを解していけば血流が巡って痛みが減るだろうと思ったものの効果なし
力を弱めてみても相変わらず痛がることから不調とかいうレベルではないのではと思ってしまう
こうなったら無理矢理にでも有給を取らせて病院にぶち込んでやろうか。その方がこいつのためになるのかもしれない
自分でもわかる呆れの表情でベッドに這い蹲る彼を見る
何度も叫んだためか息は荒々しく、喉は枯れ、痛みで目には涙が浮かんでいる
おまけにマッサージ効果で頬も赤い
その様はさながら事後だ。過程にムードなど一切なかったが
「もう勘弁してください…」
「お前…全身ダメになってるじゃないか」
同じ社畜である自分が言えたことでは無いが、あまりにも不健康すぎやしないか
いくら化身だからといっても死以外の事象はほとんど人間と同じだ。肉体的、精神的な苦しみというのはある
それにもかかわらず、ボロボロの体で激務をこなせているのは日本人特有の我慢強さというやつだろうか。それを悪い意味で発揮しないでほしい
「とにかく…対応箇所は覚えられたか?」
「すみません痛すぎて全然話が入ってきませんでした」
「だと思ったよ」
もしかしたら痛みとリンクさせて覚えていないかと思ったが、期待するまでもなかった
そりゃそうだよな、全部痛いのだから
「はぁ…仕方ない座学に変更しよう」
どうやら”会得”というのは技術面でなくてもよかったらしい
都合よくでてきたホワイトボードで授業をすること三十分
ドイツの要領よくまとめられた説明により、日本は”足つぼマッサージの知識”を会得し、2人は無事脱出することができた
後日、職場には日本に対し健康のためと運動に連れ出したり自家調合のサプリメントを与えたりと過保護っぷりを見せるようになったドイツの姿があり、それを見た他国から『日本の筆頭飼い主』という称号を得ることになった
②英日は『どちらかが羞恥心を感じないと出られない部屋』に入ってしまいました。40分以内に実行してください
「だそうですよ」
お題の書かれたドアを指差して僕の方を見るイギリスさん
突如何も無い真っ白な部屋に閉じ込められた僕達は唯一あったドアを眺める
ドアがあるなら破壊すれば出られるだろうと思ったかもしれない。僕もそう思った
だけど、このドア、異様に強固な素材で作られている。力を加えてもビクともしない
つまり、本当に出られない部屋に閉じ込められたというわけだ
「羞恥心を感じるってことは黒歴史暴露でもすればいいんですかね」
「ふふ、私に黒歴史などありませんよ」
「常人なら黒歴史なんですよ貴方の歴史は」
虐殺だの三枚舌外交だの三角貿易だの…例をあげればキリがないが、どれもやってることが非人道的すぎる
一般的な感性であれば黒歴史認定なのだろうが…やっぱりこの国、人の心がないのかもしれない
「どちらか、なので日本さんが黒歴史を暴露しては?」
「僕の黒歴史は既に公開されてるようなもんですよ」
羞恥心すら感じません。と真顔になる
まあ、確かになとイギリスは同情した
口の軽いアメリカに拾われた時点で、プライバシーなどあってないようなもの
おそらく、日本のことについて一聞けば我が子自慢のように十返される
その十の内二か三くらいは黒歴史が含まれているだろう
シンと静まる無の空間
どちらも暴露できるような黒歴史はない
だとすると、この方法では意味が無い。誰だこんな意味無いことを提案したのは…僕か。
非日常なシチュエーションでも自己完結のコントを繰り広げる余裕はあるようだ
しかし、余裕があっても課題がクリア出来なければ脱出は出来ない
そもそも、他国から悪魔だのブリカスだの揶揄されるこの人に羞恥心なんてものはあるのだろうか
羞恥という感情は人間にしか無いらしい、つまり人の心が無いならばそれは存在しないということだ
意味もない結論を出した所でまたしても事は一つも進まない
かと言って一度別のことを考え出してしまった頭ではいい案は浮かばない
さて…どうしたものか
ただ時間が過ぎ去る中、必死に頭を悩ませる
そんな僕に、何かを思いついたらしいイギリスさんが近づいてきた
「あくまで羞恥心を感じればいいんですよね」
正面に立った彼は右手を日本の後頭部へ、左手を腰へと回す
「い、イギリスさ…」
「少しお耳を拝借しますよ」
そのままぐっと抱き寄せ、唇が触れてしまいそうなほど近づいた耳元で何かを囁いた
「………………、………………♡」
「へっ……………!!!?」
発火したように顔を真っ赤にする日本
同時に、ガチャと鍵が外れた音がした
「ようやく出られましたね。さあ行きましょう」
何事も無かったように、にこやかに手を取る
白いはずの僕の手は先端が赤く染っていた
「さ、さっきのって本気なんですか!!?」
「さぁ、どうでしょうね」
含みのある笑みを浮かべ、ご機嫌に日本の手を引いてドアへ向かう
外に出た彼らがどうなったのか、誰も知る由はなかった
③アメ日は『どちらかが相手を拘束しないと出られない部屋』に入ってしまいました。80分以内に実行してください
「これが噂の出られない部屋ってやつですか…」
何処なのかも分からない広大な空間
壁の文字と時を刻むタイマー以外に何も無いこの部屋には、この俺、アメリカと恋人である日本しかいない
確か俺たちは買い物デートを終えて日本を家まで送ろうとしていたはずなのだが…突然意識が遠のいた所までは覚えている
何者かによって連れてこられたとしか考えられない。でもどうやって?何のために?
WiFiも電波も無いためスマホは機能しない。どうやって犯人を捜索しようか考えていた時、隣にいた日本が壁の文字を眺めながら呟き感嘆した
「なんだそれ」
「漫画などでよくあるものです。条件を満たさない限り出られないんですよ」
そんな奇妙な部屋があるのか…日本人の考えることはよく分からないな
しかし奇妙といえどここはノンフィクション。壁だって現実にある物質で作られているはず
出口がないなら作ればいい。意図のわからない犯人の命令に従うリスクを考えると、これが最善だ
「壁ぶっ壊せば出れるんじゃないか?」
「大抵壊れないように作られてるんで厳しいと思います」
幸い、武力には自信がある
壊せる可能性が少しでもあるのならと試しに全力の拳をぶつける。パンチとは思えない音が出たものの、凹みすらできていなかった
「ちっ、マジじゃねえか」
反動で痛む手を抑えながら舌打ちをする
「やっぱりお題をクリアしない限り出られないようですね」
拘束、か…普通に考えて俺が日本にということだろうな。日本めっちゃ非力だし
まあいつものようにやればいいか
その考えは簡単に打ち破られた
「という訳で、アメリカさん。心の準備はできましたか?」
痛くはしないので安心してください
含みを感じる笑みを浮かべてジリジリと近づいてくる
え、この流れ…まさか俺がされる側なのか?
「wait!俺が拘束するってのは…」
「無しです。いい機会ですから、拘束される側の気持ちを味わっていただきますよ」
この感じ、本気なんだな
俺にしては珍しく潔く諦め、ふっ、と小さく笑みをこぼす
なんで俺がと思わない訳では無い。俺は何事においても縛られるのが嫌いだ、物理的拘束なんて以ての外。
だけど、どう拘束しようか考える日本がどこか楽しげだから許してしまう
これが惚れた弱みってやつだな
「アメリカさん、仰向けになってもらっていいですか?」
「ん、ああ」
大人しく床に寝っ転がると頭の方に膝立ちする
優しい手つきでサングラスを取られ、脇の方へ置かれた
「失礼します」
ゆっくりと被さってくる日本
両肩の下に自分の両手を滑り込ませ、俺のベルトをしっかりとつかむ
それだけでも意外と拘束力はあるようで少し抵抗しても崩れることはなかった
「上四方固ってやつです。これなら僕でも貴方を拘束できます」
見なくてもわかる満足と自慢の表情
確か柔道の技だったっけかそれにしても…
「なんか…えろいな」
顔を腹部で抑えられているためあまりよく見えないが…これってJapanの頭は今俺の腰の方にあるわけで…
描いてはいけない第三者視点の光景が頭に浮かぶ
邪な気分に捻じ曲げられたそれが妄想となり、思考が別方向へとシフトしてしまった
「ちょ、そういうこと言わないでくださいよスポーツの技なんですから」
「いやもうそれにしか思えなくなったわ」
色んな人に怒られそうな会話を繰り広げていると、部屋の奥でキィ…と扉の動く音がする
クリアしたことを認知した日本は飛び退くように拘束を解いた
近くに置かれたサングラスを腰のポケットへ引っ掛ける
扉の向こうは自分の家の近くの道
あまりに都合のいい行先に部屋に思考が読まれているのかと疑ってしまう
「ほ、ほら!開きましたよ!早く行きましょう!」
雰囲気を断ち切ろうと急かす日本。それが誘っているとしか思えないのだから、完全にスイッチが入ってしまったようだ
何もせず帰してやろうと思っていたが、今日は無理そうだな
「ああ………先に謝っとくわ、ごめんな」
「え?どういう事ですか?」
何も知らない日本の手を強く握って、外の世界へと走り出す
日本にとって明日一日、彼の家が”出られない部屋”になったかどうかは彼等のみぞ知る
上四方固とは何ぞやという方、詳しくは調べてみてください
あと、柔道関連者の方すみませんでした。
④中日は『どちらかが部屋を出ることを諦めないと出られない部屋』に入ってしまいました。60分以内に実行してください
(ここでの中国と日本は時代によって人が分裂していない、建国時から存在していたものとします)
薄暗い床に大きな五芒星の輝きが灯る
パッと照明がついた部屋で目を覚ましたのは、長袍を纏う糸目の男、中国
すっと立ち上がった彼は驚きの表情を浮かべなが辺りを見回した
白い無の空間。ただっぴろく、壁しかない。そして、近くに転がる小さな隣国
何が起こっているのかよく分からない。ひとまず、幸せそうに寝こけるこいつは放っておこう
この状況でも分かるのは、ここが窓もドアも無い密室であること
壁に近づき構えをとる。掛け声とともにぶつかる脚
衝撃が広がり震えた壁は直ぐに静かになった
渾身の蹴りを入れても傷一つつかないことから、破壊による脱出は難しいだろう
その時、ヒラヒラと頭上に紙が落ちてくる
先程の衝撃で落ちてきたのだろうか、手元に舞い降りた紙には、こんなお題が書かれていた
誰だ、こんなことをしでかす奴は
頭を抱えると共に動き出すタイマー
制限時間まであるのか。あまり考えている余裕はないな
とりあえず、この内容はこいつに見せない方がいい
紙を小さく畳んで拳にしまう
死体のように転がっている体の傍にしゃがみ、優しく体を揺すった
「起きろ小日本」
「ん゛…ぅあ…おはよう、ございます」
寝起きだからかぽやぽやとした笑顔を見せる日本
目の前に敵国がいるというのに相変わらず平和ボケしているな
目を擦って意識をはっきりさせた日本がこてんと首をかしげた
「なんで中国さんがここに?」
「寧ろ我が聞きたいアル」
団栗眼をキョロキョロと彷徨わせて、辺りを見回す。空間全体を把握した日本は納得の言った表情を見せた
「成程、それでお題はなんですか?」
なぜそんなに理解が早いんだ。敵国と密室に2人きりなんだぞもう少し困惑とか警戒とかするべきだろ
驚きを通り越してもはや呆れる
そうだった、こいつは昔から変な奴だった
「………お互いを本気で好きにならないと出られないアル」
咄嗟に考えた、稚拙な嘘
もう少し困惑する時間があるだろうと考えていなかったのが良くなかった
理性を介さない言葉には本心が現われてしまう
日本が我の事を好きになるなんてある筈ない
これで諦めてくれるだろう
万が一を望む虚しさで手の中にある畳んだ紙をぐしゃりと握りつぶす
己の心臓が紙とリンクしたようにぎゅっと押し潰された気がした
虚偽のお題を聞いて目を丸くする日本
少し考えて、壁の方を一瞥する
タイマーを捉えた彼は眉をひそめて訝しんだ
「じゃあもう扉開いてるはずですけどね」
「なっ…!何言ってるんだお前は!!」
予想外の反応につい声を荒らげてしまう
いつ我がお前のこと好きなんて言った!?
素直になれない自分がそんなことを言えるはずがない、なのになんで…
眼下の日の丸が混乱する自分を精悍な顔つきで見上げて言った
「僕は貴方のこと好きですけど」
貴方は違うんですか?と生意気な笑みを浮かべる
その表情から根拠の無い強い自信が感じられた気がした
「わ、我は…」
「酷い………昔言ってくれたあの言葉は嘘だったんですね」
口篭った返事を遮り、力無く手を目元にあて、騙す気も無いような嘘泣きをしだす
最初から返事などわかっていたのだろう、作られた泣き声は微塵も震えていなかった
「悲しいなぁ…僕すごく嬉しかったのに」
しくしくと聞こえてきそうな目の潤む泣き顔
そんな見え透いた嘘にさえ心揺らがされてしまうのだから自分はなんとも馬鹿だなと思ってしまった
「う、嘘じゃないアル!あの頃の我は確かにお前を愛していた!」
実弟のように愛していたあの頃の愛を嘘にしたくなくて思わず飛び出た本心
今だって…と出かけた言葉は喉を塞ぐプライドの壁に阻まれる
高貴な自分が勝手に自分の元を去った小国相手に傾倒するなど許さない
もう1人の自分にそう言われているようだ
………本当は正直に伝えたいのに
あの頃よりも複雑化した愛を必死で胸の奥に仕舞う
そんな自分と正反対に、言葉の続きまでも知っているような日本はけろりと表情を変えた
「困りましたね…条件は満たしたはずなのに出られないなんて」
バグでしょうか、と思案する日本がふと吹っ切れた顔をする
清々しい様子で我の腕にそっと自身の腕を絡ませた
「解決策もないですし、ここで暮らしますか?」
昔と何ら変わらない状況ですしね
甘えるように肩へこてんと頭を乗せる
脳裏に浮かぶ遠い過去の思い出
職務中の自分に寄りかかる幼い日本
筆を置いた自分は優しい眼差しを向け、我愛你、と小さな頭を撫でている
小さな彼は触れる温もりを幸せそうに享受していた
懐かしいその触れ合いに、自然と心が遡行していく
拗れる前程に戻りかけたその時、ガチャと音を立てて出現した扉が開いた
「あ、開いた」
現実に引き戻されて心臓がバクバクと鼓動する
危うく今までの我慢が台無しになるところだった
無くなりかけた邪魔なプライドが安堵の息をつく
「やっぱり私の事好きなんじゃないですか」
目を細めてニヨニヨと嬉しそうに笑う日本
くそ、小日本のくせに我の気持ちを弄びやがって
言い当てられた恥ずかしさと生意気な態度への苛立ちが心に渦巻いた
「違う!お前が部屋を出ることを諦めたから出られたんだ!」
くしゃくしゃになった紙を日本の顔面に押し付ける
へぶっ!とあがった情けない声
破かないよう慎重に開き内容を確認した日本が期待を裏切られた様子でしゅんと落ち込んだ
「そうですか…残念」
今度は本当に悲しんでいる様子
散々揺さぶられた心にチクリと痛みを感じる
…たまには本心を明かしてみてもいいよな
「お前が我の元に帰ってくるのなら…また可愛がってやってもいいアル」
「アメリカさんのお許しを貰わないと難しそうですねぇ」
二千年前を想起させる近しい距離
雰囲気の変わった二人を見送った扉は役目を終えたというように閉まり、姿を消した
(以下、熟年夫婦中日でRTAバージョン)
閉じ込められてから、先に目を覚まし、お題が書かれた紙を手にした日本。近寄ってくる中国に内容を見られないよう紙を仕舞ってから、お題を告げた
「僕を嫌いにならないと出られないみたいです」
「なら諦めるしかないな」
二言交わしただけでガチャと開いたドア
何の疑問も抱かない様子で日本は中国の腕を引っ張りドアへと向かった
「よし、開きましたよ」
「少しぐらい照れろアル」
何事も無かったようにスタスタと歩き去る二国
あまりの早さに「えぇ…」と困惑の声がどこかで響いた
中国のキャラが定まらない…ツンデレもいいしデレデレもよい。書きやすいのはツンデレの方。一応反日なので敵対してる感じは残したい
今回はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
コメント
7件
どうも~!柔道部です!
素敵なお話をありがとうございます😊
なんだこの お得セット .. 😭😭 美味しすぎて おなかいっぱいです 、😇😇😇 ご馳走様でした😋 🇨🇳って 性格とかの 設定 難しいですよね 、あれなんなん .. 😭😭 個人的 🇺🇸 🇯🇵 が えっちですきですた 💘💖💖💖