コメント
3件
わああああ!!!✨ ありがとうございます😭 †┏┛墓┗┓†←私のです! 活動もご無理をなさらず……!
おんおら 道すがら
ミンさんリクエスト
大変長らくお待たせしました。
なぜにこんなに遅くなってしまったかといいますと。まず俺が若干スランプ気味だった、というのとリアルのほうで忙しかったのが重なりこんなことになりました。リクエスト下さった方、すいませんでした。
ということで、前置きはともかく、どうぞ。
※おんおら
※同棲設定
※え、ここ?ってとこで終わりますすいません
「おらふくん、準備できた?」
「うん!」
「ん。じゃあ、行こっか。」
今日は何度目かもうわからないおんりーとのデート。
デートといっても、2人で適当に目的地を決めたり決めなかったりして出かけるだけ。
それでも、やっぱり毎回ドキドキしてしまうのは僕だけなのかな。
「今日は行きたいとこある?」
「んー…あ、ここの猫カフェこの前オープンしたってねこおじが教えてくれたんやけど…」
そういいながらスマホを見せる。
「ああ…ここなら歩いて行けるかな。じゃ、ここ行こっか。」
「うん!」
「あ、でも一応調べてもいい?」
「いいよ。えっと…」
と、検索画面まで戻したとき。
「あ、ちょっとまっ…!」
うっかり検索履歴を見られてしまった。
「…おらふくん、これ…」
「うっ…」
「”デート 行くなら”、”デート 近づく” ”恋人 かっこよすぎ”…」
「うわぁぁぁ!!見んでぇ!!!」
顔が燃えとるんじゃないかってくらい熱くなった。
「ふふっ…楽しみにしてくれてたの、良く伝わったよ?」
「もう、やだ….恥ずかしい….」
「….よかった、楽しみにしてくれてて。」
「…そりゃぁ、そうやろ。だっておんりーかっこいいし頼りになるし一緒にいて楽しいもん。」
「…急にめっちゃ褒めるじゃん。」
「あ、もしかしておんりー照れた?」
「さ、道調べたし、行こっか。」
「な、照れとるやろ?」
「忘れ物無いー?」
「耳まで真っ赤やぞ!おんりー!」
そそくさとおんりーが靴を履く。
さすがに照れ隠しが雑すぎやと思う。
「わ、寒っ…」
玄関の鍵をバックにしまいながら嘆く。
「まあなんだかんだいって12月だもんねぇ。」
「もうそんなかぁ…」
「おらふくん寒いの苦手?」
二人で並んで歩き出す。
手は繋いでないけど、自分から繋ぐのもちょっとなぁ…って思ったから、ポケットに入れずにいた。
「いや、どっちかっていうと平気な方だとおもっとったんやけど…今日結構寒ない?」
「まあ俺はちょっと暖かいやつ着てるし。」
「ええなぁ…僕もそうすればよかった。」
「…ポケット入れとく?」
「え?あぁ、確かに手ぇ入れたら暖かいもんな、そうすればよかったんか。」
…まあ、そうやな。おんりー外でくっついたりするの恥ずかしいからあんまり───
「いや…俺の。」
「ん?」
「…だから、俺の上着のポケット、ちょっとおっきいから一緒に手入れとく?ってこと。」
ちょっと鼻が赤いおんりーがこっちを見ながら手を差し出す。
「…う、ん。じゃあそぉする。」
そろそろとおんりーの上着のポケットに手をいれる。
必然的に距離が近くなった。
…嬉しい。
「ん。わ、めっちゃ冷えてるじゃん。」
俺の手をにぎにぎして、温めながら言う。
「おんりーの手はあったかいね。」
「でしょー。」
そういいながら少し繋ぎ方を変える。
「…お、おんりーこの繋ぎ方好きよね。」
「…うん。ぎゅってしたらおらふくんが握り返してくれるから。」
「…ふふ。僕も好き。」
絡める指をポケットの中に隠して、歩いた。
「…おんりーねこちゃん何の柄が好き?」
「んー…三毛も好きだし真っ白も好きだし…」
「あー、ええよなぁ三毛ちゃん。おるかなぁ?」
「流石にいるんじゃない?」
「おるかぁ。」
「…日本猫ってしっぽ短いの知ってた?」
「え、そうなん?!」
「そうそう。たまぁに野良猫でも短い子いるじゃん。」
「おるおる。あれマンチカンの足が短いんと同じような感じってことやろ?知らんかったぁ。」
「マンチカンいいよねー」
「短足でちょこちょこ歩いとるのがかわええんよなぁ」
「でもマンチカン全部が短足じゃないんだよ?」
「えぇ、そうなん?!」
「普通の足の子もおるんよ。しかも八割くらいが普通の足なんだよ。」
「はへぇ…おんりーは物知りやなぁ。ねこちゃん博士やん。」
「…ふふ。」
「えー…おんりーが知らなそうなねこちゃんの豆知識みたいなんあるかなぁ…」
「おらふくん結構知ってそうだけどね。」
「あるはずだ…おんりーの知らない…ねこちゃんの知識っ…!」
「あるかなー?」
「んむむむ…」
「ふふふ。必死だねぇ」
笑いながら僕のほっぺをひんやりした指でつつく。
「むぅ…思いつかんわ…」
「じゃあダメ押しでもうひとつ。日本人に一番人気な猫はスコティッシュフォールド。」
「うう…それも知らんかった…」
「実際見てみたらなんか見つかるかもよ?ほら。」
指差す方向を見ると、そこはもう目的地だった。
「あ、あれ?もう着いたんか。」
「雑談してるとすーぐ時間過ぎるからね。」
「あ!ねこちゃんもう見えるよ!」
「ほんとだ。あれ三毛猫じゃない?」
「ほんまやほんまや!!はよ、はよ入ろ!!」
「うん….おらふくん。」
「ん?なに?」
「そ、その…中、暖房ついてるだろうからさ。」
「?」
「手、離しても大丈夫じゃない?」
「…あ、ああ!そ、そうやね!うん!」
恥ずかしそうにおんりーが言うから、慌てて手を離す。
…ホントはもうちょっとくっついてたかったけど。
「…おらふくん。」
「ん?なぁに?」
そっと耳元で囁かれる。
「…帰ってから、もっとくっつこ。」
「…っ!う、うん…」
ねこちゃんはすごくかわいかった。
猫はかわいいっていうのと、それを愛でるおんりーもかわいいってことはよく分かった。
でもさっきの言葉が脳内にあったから早く帰りたい、って少し思ってしまった。
「…ぼくも帰ってからおんりーにいっぱい構ってもらうんやぁ。ええやろ?」
「みゃあ。」
「…ふふ。なにゆうてんやろ。」
僕がねこちゃんに話しかけていたことを帰り道でいじられたのは、言うまでもない。