コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ここに来て、2週間が経った頃
俺は医務室に検診を受けに来ていた
この検診で異常無しならもう通わなくて良いらしい
医務室に辿り着き、扉を開く
中は白を基調とした部屋で、一番最初に見た部屋
奥には机があり、書類が散乱している
恐らく、ここに通う軍人のカルテだろう
辺りを見渡すが、しにがみさんが見当たらない
彼は情報の管理もしているため遅れているのかもしれない
しにがみさんが来るまで、下手に動かず、ベッドに座って待つことにした
sn「ごめん!お待たせしました!」
思いっ切りドアを開けながらしにがみさんが入ってきた
仮にも医務室なので静かにするべきではなかろうか
「いえ、全然大丈夫です」
そんな事を言える訳もないので、言わないでおく
sn「よーし、じゃあちゃちゃっと済ませちゃいましょう」
そう言って、検診が始まった
結果を言うと、異常無しだった
これで医務室通いもしなくて済む
sn「すみません、最後に問診していいですか?」
今までに無かった事なので少し疑問に思った
治療される事も無かったため、そういうものなのかもしれないと、受けることにした
sn「では、初めにご飯はちゃんと食べてますか?」
自分達が用意している割に、そんな事を聞いてくる
「はい、食べていますよ」
ちゃんと食べているため、そう答えた
そういえば、あの頃よりもまともに食べれている気がする
sn「次に、体力はどうですか?」
特に動いていなかったため、有り余っている
なので、答えは
「ありますよ、有り余っているくらいです」
休みが殆どない生活だった為、少し新鮮だったが、慣れでばどうってこと無かった
逆に、この生活の方が楽だ
、、、?
sn「そうですか、最後に、ここをどう思っていますか?」
2週間ここを見てきた
その上で、思った事、、、
「、、、仲間同士が想いあっていて、素敵な場所だと思いました」
俺にさえも優しく接していた
彼処よりも、良い待遇だった
、、、あれ?
sn「ありがとうございました、もう大丈夫ですよ」
「、、、はい」
問診も終わり、貸してもらっている部屋に向かう
その道中も、すれ違う人全員に挨拶をされる
全員、笑顔だ
a国は、どうだったろうか?
一部の奴らだけじゃなかったか?
俺は何と比べてa国を良いと言っていたのか
、、、いや、例外の人もいた
貴方は、どんなにキツイ状況でも笑っていた
だからかもしれない
俺が彼処を暖かいと、良い場所だと思ったのは
、、、ゾムさん、貴方が暖かかったから、俺も暖かい気持ちでいられたんですね