mk「お母さん見て!つる!折り紙で作ったの、あげる!」
「…それよりもお勉強したら?お兄ちゃんでしょ?」
mk「うぅ…はぁい…」
小学校1年生の頃、弟ができた。可愛い弟だった。でも、両親は俺に構ってくれなくなった。愛情が欲しかった。限界が近づいていた時、1人の男の子に出会った。初めて話したのは高校1年生。その子はおどおどしながらも一生懸命に自己紹介をしてくれた。…俺に、好意を向けてくれた。
st「みこと君じゃなくってみこちゃんって呼んでもいい かな?そっちの方が仲良しみたいだし!」
毎日、朝、俺だけに話し掛けてくれた。俺だけに愛情を注いでくれてる気がして、嬉しかった。幸せだった。それなのにその子は、俺以外にも愛情を注いだ。許せなかった。俺だけ。俺だけ見て、俺だけ好きでいてほしい。そんな気持ちが隠しきれなくなった。
移動教室の準備中。ロッカーから教材を取り出す彼の背後に立ち、耳元で問い掛ける。
mk「すちくん 。すちくんは俺のこと、愛してるよ、ね?」
st「…ぁ、いして…る。」
彼は自信無さそうに言う。なんでよ。
ln「すちー!愛してるぞー!」
st「あはは、笑ありがとね。」
どうして。
ir「おいまだか~遅いぞ~」
nt「先に行っちゃおっかな~笑」
st「あぁ、待ってよいるまちゃん、ひまちゃん! 」
どうして、
ks「放課後カラオケ行かな~い?」
st「お!いいね!行きたい…!」
どうして
…どうして変わっちゃったの?
コメント
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背筋がソワっとする描写が好きすぎる…!2人とも愛されたい気持ちは一緒でも考えが違うのがうまく描かれていて天才です✨