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花咲病

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花咲病

7 - 花咲病 第7話

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2022年02月11日

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花咲病



あのあと看護師さんとお医者さん、更にお母さんとみーちゃんがやって来た

花「すみれ、大丈夫?!」

医者「…一度、娘さんと話してください私達は一旦ここを出ますので」

感情がぐちゃぐちゃに込み上げてきて、周りの音なんて聞こえなかった

すみれ「…お母さん、みーちゃん」

花「…なぁに?」

美咲「?」

すみれ「……」

すみれ「私の病気、体に花が咲く病気だったんだね」

花、美咲「!」 

すみれ「なんで、私にこのこと教えてくれなかったの…?」

すみれ「もっと早く教えてくれたら、私は…私」

花「すみれ!!」

美咲「お母さん…」

花「すみれ、このこと隠してて本当にごめん

ね」

花「…落ち着いて、話を聞いてくれるかしら?」

すみれ「…うん」

症状が現れてしまったからには、もう隠し通すことは出来ない

花「あなたの病気の名前は」

花「花咲病っていうの」

花「お医者さんが言うには、その人の生命力を少しずつ奪って、ある程度の力を貯めたら」

花「それを糧に、体から花を咲かせる…そういう病気なの」

すみれ「これは治るの?」

花「それは」

すみれ「嘘とかいらない、全部教えて」

花「……」

花咲病はとても稀な奇病で治す方法が分からないこと、全身に花が咲いた時が最期ということ


私の寿命が長くないこと私は全部、全部知った 


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