あのあと看護師さんとお医者さん、更にお母さんとみーちゃんがやって来た
花「すみれ、大丈夫?!」
医者「…一度、娘さんと話してください私達は一旦ここを出ますので」
感情がぐちゃぐちゃに込み上げてきて、周りの音なんて聞こえなかった
すみれ「…お母さん、みーちゃん」
花「…なぁに?」
美咲「?」
すみれ「……」
すみれ「私の病気、体に花が咲く病気だったんだね」
花、美咲「!」
すみれ「なんで、私にこのこと教えてくれなかったの…?」
すみれ「もっと早く教えてくれたら、私は…私」
花「すみれ!!」
美咲「お母さん…」
花「すみれ、このこと隠してて本当にごめん
ね」
花「…落ち着いて、話を聞いてくれるかしら?」
すみれ「…うん」
症状が現れてしまったからには、もう隠し通すことは出来ない
花「あなたの病気の名前は」
花「花咲病っていうの」
花「お医者さんが言うには、その人の生命力を少しずつ奪って、ある程度の力を貯めたら」
花「それを糧に、体から花を咲かせる…そういう病気なの」
すみれ「これは治るの?」
花「それは」
すみれ「嘘とかいらない、全部教えて」
花「……」
花咲病はとても稀な奇病で治す方法が分からないこと、全身に花が咲いた時が最期ということ
私の寿命が長くないこと私は全部、全部知った
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