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影街〜①真契約編〜

影街〜①真契約編〜

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第21話 取り立て現場

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2023年07月25日

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左目を代償に病弱体質を治したり体力を


上げている…






昨日の長老からの情報を頭でまとめながら


折西は影街を歩いていた。






お姉さんは無事戻ってきたがずっと暗い顔を


しており、口数は少なくなっていた。






「あの、気にしなくていいですからね!」





折西はお姉さんに声をかける。





「…ごめんね、融くん。」





「どうしても苦手な場所ってありますよね…」





「そうだね…」





そんな話をしているとふと、怒鳴り声が


響き渡る。






声の方向を見るとどうやら借金を


取り立てている男性と取り立てられている


女性の姿があった。






男性は女性の頭を足で踏みつけていた。






「このまま通るのは危ないです…!


絡まれないように落ち着いてから


通りましょう!」






折西達は近くの陶器屋に頼んで


こっそり避難し、様子を見ることにした。





すると俊が歩いてきた。


そして取り立て中の人に気が付く。






折西がこっそり「こっちです!」と手招きする。






しかしそんなことに気が付かない位に


瞬きすらしなくなった俊の視線は


取り立て人へと向いていた。






そして俊は青ざめ、取り立てする男性を


体当たりで吹き飛ばした。





そして俊は体制を崩した男性の上に


馬乗りになり殴り続けた。






「来るなよそ者が!!!!!!!!


踏むな踏むな踏むな!!!!!!!!!


うわああああああ!!!!!!」






俊はまるで今が見えていないような


取り乱し方をしていた。






「な、なっ…んなんだお前…!?


何を…言ってる…!?」






意味のわからないことを言い始める青年に


男性は混乱していた。






「ど、どうしよう…止めなきゃ…!」






「待って融くん、丸腰でしょ?危ないよ!」





「でも…!」






お姉さんと2人で慌てふためいていると


ザッ、ザッと足音が聞こえてきた。






「俊、やめんか。」






組長は俊の肩に手を置く。






「うるさいうるさいうるさい!!!!!!」



画像



俊が組長の手を思いっきり振り払うと


組長は「やむを得ないな。」と


俊の首の後ろをトンッと叩く。






そして俊を担ぎ、男性に頭を下げる。






折西の存在に気がついた組長は折西に


目線を送り、「来い。」


とだけ言った。

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