テラーノベル
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「あ、寧々ちゃん!戻ってきたんだね」
みのりは、司の腕の中で眠っているえむを見て、言った。
「つ、司くん。えむちゃん。どうしたの?」
「えむは、ついさっき亡くなったよ。俺たちの目の前で。最期まで立派だった。最期まで笑顔だった。とても幸せそうな顔だった。きっとあのよ世でも笑っていることだろう」
それを聞いた瞬間、みのりは涙を流した。そひて、えむの手を握った。その手はとても冷たかった。
「えむちゃん、えむちゃん!目を覚まして!手を握り返してよ!また、笑った顔を見せてよ!」
「え、みのり、どうしたの、。え?司くん、えむちゃん、どうしたの?」
「ちょうどいい。みんな、ワンダーステージに来てくれ」
そう言い、その場にいる全員がワンダーステージに行った。そして司は、えむを優しく舞台上に下ろした。それはまるで、起こさないようにしているみたいだった。
「えむは、えむは。ついさっき、この場で息を引き取った!最期まで、最期まで立派だった!最期の瞬間まで笑ってて。未練はないと言っているようだった。」
「え、えむちゃんが亡くなった?え、司くん。なんの冗談?笑えないんだけど」
「ー嘘なんかじゃない。本当だ」
「そんなわけ、そんなわけないじゃない!お兄ちゃん!えむちゃんが、えむちゃんが、死んじゃうなんて、!」
「咲希、ごめんな。本当、なんだ。俺だって信じたくなんかない。だが俺たちは、前に進むしかないんだ!えむは俺たちにたくさんのものを残してくれた。なら俺たちは、えむに恩を返さなければ!えむがあの世で心配しないために、前を向いて生きるしかないのだ!それが、俺たちからえむに送ることができる方法だ!えむはそれを望んでる!えむは俺たちを笑顔にしてくれた。なら今度は、俺たちが他の人たちを笑顔にしていくんだ。届けていくんだ!」
「そうだよね。えむちゃんは私たちが悲しんで立ち止まることは望んでない。きっとえむちゃんなら、笑ってよ!とか言うんだろうな。」
「うん。えむちゃんならそう言うよ。そうだね。もっとたくさんの人に希望を届けよう!えむちゃんみたいにね!」
「あぁ!そうだな!」
みんな、笑っていた。その笑顔には、えむに対する感謝が詰まっていた。まさしく、「ありがとう」と言っているように感じた。
ーえむ。これで良かったのだろうか。みんな、前に進める。俺たちはこれから、えむなしでやっていかなければいけないのか。俺に、できるのか?
“大丈夫だよ!司くんなら!だって司くんは、私たちのスターなんだから!
「え?えむ?」
司はすぐに当たりを見渡した。でも、周りにえむの姿はない。
「えむ、まさか来てたんだな。なあ、えむ。俺、これからも頑張るぞ。ワンダショの座長として、このフェニランで笑顔で包む。えむがやったみたいにな!」
「それじゃあ、えむ!またいつか、共にショーをしようではないか!」
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