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ジルと会ってから約9年が経過した。未だにジルとはたまに会って話す仲だった。
そして今日、15歳のライラが【ローズ学園】に入学する日。12年前から探していたダイヤに会える。そうだ。ダイヤとも良好関係を築かなきゃ。
「えぇ、学園に入学した新入生のみなさん今回は______」
老人の話してなんでこうつまらないのかしら。あぁ、もうやんなっちゃう。
それにダイヤがまだ見つからないし、、
「新入生代表挨拶を努めます____」
馴染みのある声。何度聞いただろうか。
「ダイヤ・フォルトとっていいまぁ~すよろしくおねがいしまぁす。」
そうか、ダイヤが見つからないのは代表挨拶に選出されて普通の席にはいないからか。
にしてもゲームとセリフが違うような…
「ダイヤさんは国内唯一の光魔法の使い手で聖女だ。魔法を見せてくれるかな?」
するとダイヤは自慢気に頷き手から花を咲かせて見せた。
「うわぁ~!すっげ~!」
みんなが歓声をあげるなか私はチラリとダイヤの方をみた。
するとニヤリと口角をあげこちらを見ていたダイヤと目があった。
嘘、でしょ?あんな感じ悪い子だっけ?いや、勘違いかもしてないな、
入学式が終わり、各教室に戻っていく。
「はぁ、疲れた…」
入学式が無事に終わり一息をつく。席は指定じゃないから、各々、友達と座っている。そうよね、私ってば修行を積んでばっかりで茶会なんて行ってなかったわ。
「おっす~!お前も1人なん?ぼっち仲間助かる~!!」
聞き覚えのある声、目にかかる黒髪、黒曜石のような瞳…
「ジル??!!」
「うお!ってライラじゃん!」
はしゃぐように笑う彼にダイヤの心配を忘れて笑ってしまった。
そして私たちは隣同士で席についた。
ガヤガヤ
教室の後ろが騒々しい。少し目をくれるとそこにいたのは金髪の美少女__ダイヤだった。
「このお菓子ぃ、入学祝いでつくってきたのぉ、みんな食べてぇ!」
ダイヤの周りにはすぐ人だかりができる。
「あれ、薬が入ってねぇか?」
ジルがダイヤのクッキーを指差しながら言う。私も千里眼を使ってクッキーを分析する。そこには【惚れ薬】と【洗脳魔法】がかかっていた。
「なるほどね、、」
ゲームにもダイヤがクッキーを配るシーンがあったが、実行されるには生徒会に入ったときに生徒会メンバーに振る舞ったシーンだけ。ずれている、、気のせいか、?
そして気になるのは薬である。
「なぜ、あんなこと…」
「ライラさん、でしたっけ?クッキー1枚
ど~ぞ♡ 」
ダイヤ直々に来るとはね…
「私、甘いものは苦手なの、ごめんなさい」
するとダイヤは小さく舌打ちして、隣のジルに声をかけた。
断るだろう。そう思っていたが、案外ジルはクッキーを受け取り、口に放り込んだ。
どう、して、?