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【登場人物】チササ・ツッコミで怖がり少年
ミゴ・天使の羽が生えた喋るゴミ箱
雨はシトシトとふっていた。生ぬるい風が薄暗くてコケが所々生えたボロボロの病院に注がれる。その病院は昔たくさんの人から頼りにされていた病院だったが、ある日とつぜん空から勢いよく何かが降ってきて病院に墜落して、壁が壊されて。今はコケと草まみれになって誰もいない廃墟と化していた。…だが、そこには天使の羽が生えたゴミ箱がいるそうだ。その噂を聞きつけて「チササ」という黒髪の少年が一人でその廃墟の病院に入った。チササは大きなカバンを背中に背負い、壊れて動かなくなった自動ドアを通過する。チササは辺りを見渡すと、どうやから一階は病院の待ち合い室のような場所だった。薄暗い中、水色のイスが何個も置かれていて、チササはそこに座ってみた…が、すぐ飽きてチササは辺りを探索し始めた。だけど、どこにも天使の羽が生えたゴミ箱なんか見当たらない。チササはため息をついて壁にもたれてこう呟く、「本当にいるのかなぁ…」と。すると奥の真っ暗の部屋からドン!と物音がした。チササは驚いてその真っ暗の部屋を見つめるが…見えるのは暗闇、聞こえるのはかすかな足音だけだった。チササは震えた!チササはまだ幼い子供なので、暗闇から聞こえる謎の足音はとてつもなく怖い物だった。その足音はゆっくりゆっくり…少しづつ…近づいてくる。チササは腰を抜かして、目をつぶる。すると…不思議なことに先ほどまで聞こえていた足音はまったく聞こえなくなった。チササはゆっくり目を開けようとしたら、頭を「誰か」につつかれた。「うわ!?」チササはビックリして目を開いた。すると…なんということでしょう!目の前に天使の羽が生えたゴミ箱がいました!!その天使の羽が生えたゴミ箱には手も足も顔もついており、意地悪に笑っていた。
「おいそんなに驚くなよ、腰抜けのガキめ。」
「腰抜けの…ガキ…?もしかしてボクのこと…?」
「そうだよ、お前しかいないだろ」
チササは急に悪口を言われて驚いた。まさか天使の羽が生えたゴミ箱に悪口を言われるなんて思いもよりませんでした。すると、天使の羽が生えたゴミ箱は上から見下すように腕を組み、こう名乗りました。
「俺様の名はミゴ!最初はつまらないゴミ箱だったが、神様に永遠の命と天使の羽を授かってから…俺様は最高級に輝いてるゴミ箱へとなったんだ!ふーはっはっはっ!」と高笑いをしてみせるミゴとポカーンとしてるチササ。
「すごい…あの噂は本当だったんだ…!」ソレを聞いたミゴは
「え?なに?ウワサ?なんのウワサだ?」と聞く、チササは答えた。
「ここに天使の羽が生えたゴミ箱がいるって噂をボク聞いたんですよ!それが…えっと…ミゴさんの事なんだなぁって思って…。誰かにこのこと言いたいなぁ〜!」それを聞いたミゴはチササをおもいっきり睨みつけた
「やめろ、言うな。」
「え?なんで?」
「理由があるんだよ!とにかく…ここに俺様がいたこと誰にも言うな!また「アイツ」に俺様の存在を知られたら…今度こそおしまいだ…!」とミゴは自分のゴミ箱のフタを握りしめる。
「…なんか、色々とまずいことがあるんだね。」
「ああそうだよ!だから何も言うな!…というか」ニヤリと笑うミゴ 「お前の口にガムテープをくっつけて黙らせればいいんじゃないか?…俺様って天才だな。」
「ひえっこわい!言わないからやめてよ…!!というか、ボクの名前は「チササ」だよ!」
「はあ…へえー…そうなのか、ちくわみたいな名前だな」
「なんでちくわ!?ボクはちくわじゃなくてチササ…」
「黙れ!話がだいぶそれてるぞ!」
「あっ本当だ…えっと確か誰にも言うなよー!って話だっけ?」
「ああ、そうだよ。」
「ボクじつは誰かに言いたいなぁって言ったけど…正直言うと友達というか知り合いも家族もいないんだよね…」
そうチササが言うと。シーン…と、謎の間が空いた。
「……あーもうなんか気まずいわ!おいチササ、せっかくここに来たんだしなんか喉乾いてこないか?なんか飲むか?ゴミでも飲むか?」
「ゴッ、ゴミィ!?飲まないよ!…でも確かに喉は乾いたかも…水があったら飲みたいなぁ…」
「わがまま言うな!ここには泥水しかない。」
「じゃあ最初から聞かないでよ…ボクは泥水飲まないよ…」
「はあ?なんだその言い方、まるで俺様はいつも飲むみたいな言い方じゃないか、一応いうが俺様はそんなの飲まないし好んでないぞ。」
【飽きたので終わり】