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「ie….おき…..!!」
ぼんやりとした意識の中、Itさん?の声が聞こえる。俺のことを呼んでいるんだろうか。重いまぶたを無理やり上げ、その姿を視認する。
「iemn起きろっ!!」
Itさんが相も変わらず俺のことをぶっ叩いていた。一応これでも俺今まで意識失ってた人間なんだけど…と言っても、そんな緩いことを言っている場合では無いのは分かっている。
…結局、あの後どうなったんだろうか…mtwは…無事なんだろうか。少なくとも、俺を庇って前に立っていたから、俺より重症…だろうけど。
「….mtw…は?」
そう、言葉にした瞬間、目を見開く。尋常じゃないほどの生臭い、血の匂いが鼻に一気に押し寄せる。良く見れば、辺り一面に血が広がっていて…
…まさか、あいつ俺を庇って…死ん…だ…?
奥の方から何かが込み上げてくる。申し訳なさに、罪悪感に…….数え切れないほどの感情が。
まだ…..あいつといろいろやりたいこと…あったのに……..
「…あ〜…死んでると思われてるところ申し訳ないんだけどさぁ〜…」
泣きそうになっていた俺の耳に、今一番聞きたかった声が聞こえる。さすがに幻聴かと思い、振り返ると全身傷だらけのmtwが苦笑いしながら立っていた。
それがもう嬉しすぎて、というか意外と言う他なかった訳だが、どちらにせよ嬉しかったのだ。なぜかは分からないけど、mtwが…今俺の目の前から居なくなるなんて、考えたくなかった。これはあの夢のせいなのか…?
「え….なん…で……」
「なんで、ってさ〜…mtw悪魔だもん」
それぐらい出来るとでも言いたげな顔で言ってくるmtw。こっちからしたら全然当たり前じゃないっての、と心の中でツッコミを入れながらも安堵のため息をつく。
「いや本当に、私たちも心配したんだけど」
少し不服そうな顔をしてItさんがこちらを睨んでいる。rimrさん曰く、rimrさんたちがここに来た時にはここら一帯が血まみれで、その中央に俺たちが倒れていた。といった状況だったらしい。確かにそんな状況だと心配せざるを得ないか。
「…すみません…」
「あ〜いや別に!謝って欲しかったわけじゃないから!…その代わり本部戻ったらケーキ奢りね」
そう言うと「…で、怪我は無い?」なんて平然と言ってくるItさん。やっぱり優しい人だななんて思いながら「無いですよ」と言い立ち上がる。
「んま〜…とりあえず、そのrk兄って呼ばれてた人を追いかけないとですね」
rimrさんがぐーっと体を伸ばしながら奥に歩いていく。
「mtwさんによるとこっちの方に逃げたらしいんですよね」
奥の方を見つめる。なんとも言えない気配が漂っていて、ここよりもっとヤバそうだ。mtwの方を見てみれば、やはり、と言うべきか特に気にしている様子はなかった。
無理やり体を前に進め、腰に刺さっている刀を見る。黒く、建物の隙間から届く光によってキラキラと光る。
それを握りしめ、再度前を向いて歩き出す。
「可愛らしいiemnお嬢様はこのmtwがお守りしますわ〜っと」
若干ぎこちなく歩いていると、mtwがこちらにくるりと振り返り、笑顔で走りよってきたかと思えば、俺のことを抱き上げる。
「…っえ、はぁっ?!」
もう既に二回ぐらいは抱かれているわけだが、必要があるか怪しい場面で急に抱かれるとくるものがある。まあ女じゃないだけまし…か?
「お前らいい加減イチャつくのも大概に…」
「まーまー良いじゃないですかぁ!」
Itさんに怒られてしまった…が、rimrさんは楽しそうにこちらを見ていた。
rimrさんってやっぱりこんな人なのだろうか…あ、もちろん素敵な方の意味で!
今はこんなふうにわちゃわちゃしているが、きっとこの後に待ち受けるのは地獄だろう。正直言ってしまえば、俺は今なぜここにいるのか分からないし、唐突にこんなことをさせられて困っている……けど、案外ここで笑いあっているのも良いなと思う。
誰かの日常を守るために、あらゆる次元を駆けずり回り、刃を向け、悪を撃ち抜く。そんな人たちと楽しく笑いあって居られるのが、なんだかとても嬉しかった。
さて、これから俺の初仕事。先輩の足を引っ張らないように頑張るとするか。
コメント
12件
最後の言葉、やっぱりフラグですk(((
うん、いままでありがとうございました(バタンッ
mtieてえてえ…さすが師匠!✨