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桃side
ギシッ ギシッ
今にでも崩れそうな廃ビルの非常階段をのぼる
廃ビルの屋上で俺は空を見上げた
桃 『 … きれぃ 』
今日は晴天で 、 くもひとつなかったため綺麗に星が輝いて見えた
ふわっ と 風が吹き 耳元につけているものが揺れる
すちからの2度目のプレゼント
なつへの目印
多分 、 つけてたら俺だってわかるんだと思う
桃 『 なんで桜柄なんだろ 、 』
俺が昔 、 桜が好きだと言ったことを覚えていてくれたのだろうか
桃 『 そんなわけ 、 ないよね … 笑 』
この屋上からは中央公園の大時計がよく見える
あと少しであの時計の針はふたつとも12に重なる
9月1日まで約1分____
ついに手すりに片足を乗せた
もう片方の足も上げて
手すりに座った
なんでだろう
桃 『 なんで ッ 涙が出てくるの っ ポロポロ 』
“ 死のう ”
そう思う度小さな頃の楽しかった記憶や、俺に微笑んでくれたみことの顔を思い出す
桃 『 俺は っ 、 まだ生きたいの … ? 』
分からない
俺の気持ちが分からない
俺はどうしたいの
桃 『 教えてよ っ … 』
すっちー
みこと
赤 『 別に死にたくないなら生きてりゃいーじゃん 』
桃 『 へっ 、 ? 』
下から声が聞こえた
赤 『 生きたいか分かんないんだろ ? 』
『 ってことは死にたいかもわかんないんじゃん 』
確かに … 、 ?
赤 『 ならとりままだ生きてようぜ 』
『 人生一度きり 、 これから俺が楽しませてやる よ』
赤 『 だからよ 、 』
『 お前が死にたいって本当に思うまで俺んのこと こい らん !! 』
桃 『 っ … ポロポロ 』
『 はい !!! 』
俺はそう元気よく返事をして 、
ゆっくりと手すりからおり … 非常階段から下へ行った
桃 『 なつさん 、 ですか ? 』
赤 『 おう 』
桃 『 よろしく 、 お願いします ? 』
赤 『 … 笑 』
『 よろしく 』
赤 『 まぁちなみに言っとくけど 、 すちとかみこと の心配はしなくてええから 』
桃 『 … ? 』
心配しなくていいって … どういうこと 、?
赤 『 あっちにはいるまが関わってるからなー 』
『 もうじき解決するよ 』
赤 『 会いたくなったらいつでも会わせてやっから 』
𝑭𝒊𝒏.
コメント
1件
投稿ありがとうございますっ!!! 最後の🍍くんの言葉かっこよすぎます✨️ 🌸くんが👑くん達に会うエピソードとか見てみたいです!! 次の投稿も楽しみにしてますっ!!!