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目覚めるとそこは病室のようなものだった。天井は見覚えがないし木製で出来ているのにピカピカしていた。新築なのだろうか、私はこのときあまり考えることが出来なかった。寝ていたからだろうか、ボーッとしている。そんなことを考えていると右から声が。「起きましたか。降鬼様。もう大丈夫です、ここに来たからにはね。」いつから居たのだろう。私がボケっとしているときからいたのだろうか。気配は感じなかった、怖いな。「混乱しているでしょう。あなたは死んでいません。ギリギリの所で葉素杏(ようもとあん)様が助けてくれました。」「葉素杏?誰ですか?」「えぇぇ!?」次は左から大きな声がした、さすがにビビるわ。見ると見覚えのある女の子がこちらを見つめていた。そう、見覚えのあるといえば、あの、エルフの子だ!この子が私を助けてくれたのかと考える、死に際の自分の言葉や気持ちを考える。死にたくない、確かにそう思ったのだ。今頃後悔するあんな馬鹿げたことをした自分が恥ずかしくなってくる。とりあえず、助かってよかったと思った。次にここはどこかということを尋ねた。「ここは人外学園の保健室Aですよ。保健室はほかにBとCがあります。」保健室のことはどうだっていいんだよ!!「人外学園?」「人外の方が集まり特殊な授業をして、ハンターという役職に着くのが目標の学園です。人外の方ならどなたでも試験さえ受かれば入学できます。試験は明後日行われます。こちらの世界では今は春なんです。確か日本では夏でしたっけ?」エルフの子が言う。「そうですよ、私が来たのが春だから今はきっと夏ですね。」「はあ、試験とは具体的に何をするのです?」「まあ、人外ですからバトル的な感じですね。バトルへの準備が今日と明日です。葉素さんなら分かると思うので教えてあげてください。それでは。」男性が出ていく。2人だけになった。何を話せばいいのか分からないが幸いにもあちらから話しかけてくれた。「久しぶりだね。降鬼さん、やっぱ人外だったんだ。私と同じで。」「うん、私は鬼だよ。変だよね。」「変じゃないよ。お世辞じゃないし、本当に私と同じような境遇だしね。降鬼さんはもう能力の出し方は分かる?」そんな異世界みたいな話があるのだろうか、まあ自分が鬼だからこの世界にそんなことがあってもおかしくないと思える。「能力。知らないです。それって試験や学園生活に大切なんですか?」「はい、1番といっても過言では無いです。でも安心してくださいねきっとすぐに発揮できます。」私の場合は、というふうに私を誘導して外に出させる。外は穏やかで暖かい風が吹いている。春だと体感できる、そして葉素さんが言う。「今から起きることは実際に起きているので、驚かないでくださいね。そして、私が今あそこの木を能力で斬ります。よく見ててください。」はあ、驚くも何もない。と思った瞬間私の口からは驚きの擬音がでてきた。なんと、彼女の手から風の鋭いナニカが出てきて太い木をスパンと斬ってしまった。「え!?」これを能力と言うのか。。 3話に続く
追記:二話目どうですか?頑張って書いたのでいいねやコメントお願いします!