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番外編47『鍛錬をサボる執事に私を捕まえたら何でもしてあげると言ったら鬼ごっこする事になった』後編
『え、百合菜が捕まった?』
『はい、気の上に隠れていたラトさんとラムリさんに捕まったみたいです。』
(あの2人は神出鬼没な上に木に登るのが得意だからね…。制限時間は残り半分…逃げれるかしら。)
気の上に隠れていた私は百合菜が捕まったことをムーから聞いていた。
『ムー、ありがとう。ここは危ないから安全なところに行きなさい。』
『は、はい!頑張ってください!』
『ふふ、ありがとう。』
私はムーの頭を撫でる。
一方その頃――
庭にて。
『主様の担当執事はまだ探してるみたいだな。』
『簡単には捕まらねぇか……。』
『麻里衣様の事だ。体力を温存するために隠れてるかもしれない。 』
『流石百合菜様のお姉様ですね。』
『主様主様!僕頑張りましたよ!なでなでしてください!』
『ラムリ…💢』
『それなら私にもお願いします。』
『ちょっとラト!』
『おいおいお前らそれじゃあ最後にご褒美貰えねぇだろ。ちゃんと麻里衣も捕まえて特大ご褒美を貰うほうがいいだろ?』
『それは……。』
『そうですね、ラムリ君、ラト君。もう少し我慢しよう?』
『ボスがそういうなら…。』
『仕方ないですね…。』
『ふふ、麻里衣様も頑張るねぇ。』
『主様見つかりませんね…。』
『本気で隠れてるな…。』
『百合菜様が捕まったから本気を出してるのかも。』
『本気の主様なんて勝てる自信ないんすけど…。』
『ふふ、でもご褒美の為だよ。9対1なんて主様には酷だけど…ご褒美の為なら仕方ない。』
『はぁ、楽しそうだなルカス。』
『うん、もちろん。主様を本気で追いかける機会なんてないからね♡』
『悪い顔してんなぁルカス先生。』
『いくら広い裏山でも隠れるには限界があります。仮に下に降りてきてもデビルズパレスへの道は私たちが塞いでいますし、庭に逃げたとしてもハウレスさん達がいますから、ここの裏山で蹴りをつけられます。』
『そうだな。いくら麻里衣でもこの状況は打破できんだろう。』
木の上
『なるほど……。庭に逃げてもみんながいる……。デビルズパレスへの道もみんなが塞いでるのね…それなら反対から回り込んで別邸に隠れるしか…でも…。 』
(裏側から入れば死角になる位置…。あそこしかないわね。別邸の外の裏庭から本邸に回り込めば庭にいるみんなにも見つからずに本邸に隠れることが出来る。よし。)
刻一刻と制限時間が迫る中執事達は焦りを感じていた。
私は木を伝って裏庭へと向かっていた。
『よし、ここなら死角になる。庭のみんなに気付かれないように…。』
私は木から降りようとする。
『そこまでです。主様。』
『っ!』
すぐ下でみんなが待ち構える。
『みんな…どうしてここに……。』
『裏山から死角を狙って本邸に行く道はここしかありません。回り込むならここだと思ったのです。』
『っ…。』
(また裏山へ戻る…?でも…っ。)
私は考え事をしながら木で待機していた。と、その時――。
バキッ!
『え?きゃぁ!』
私が掴んでいた木が折れてしまう。
『主様!!』
そのまま下に落下していく。
『っ――!!』
ガバッ!
『痛く…ない。』
ハナマルが、お姫様抱っこで受け止めてくれていた。
『俺達の勝ち、だな。主様。』
コツンっと私のおでこにハナマルがおでこを当てる。
『っ…。』
『惜しかったな。残り10分だった。』
『はぁ……認めるわ。私たちの負けね。』
『あ、お姉ちゃん…。』
『捕まったみたいだな。俺達の勝ちだ。』
『むぅ(⑉・̆н・̆⑉)』
こうして、白熱した鬼ごっこが終わり…。
『楽しかったです!またやりたいですね!』
『ふふ、そうね。ところでハナマル…。』
『ん?』
『いつになったら降ろしてくれるの?』
『えー?いいじゃんせっかくだし。主様がせっかく俺の胸に飛び込んできたんだし。』
『ぐ、偶然でしょ。でも助けてくれてありがとう。それで……ご褒美は何が欲しいの?』
『そんなの決まってます。主様です。』
『『え?』』
『我々が欲しいのは主様ですから。』
『そんなに真っ直ぐ言われると…っ。』
『具体的にはどうすれば……?』
『では今夜2人きりで会う時間を下さい。』
『『!?』』
『ご褒美はそれでいい。『主様と今夜過ごす』それが俺達のご褒美だ。叶えてくれるよな?』
『……二言は無いわ。覚悟を決めるわよ。百合菜。』
『まぁ、それくらいなら……。』
この時主様は知らなかった。
夜、2人きりで過ごすという言葉の意味を。
この続きは後ほど投稿します⬇️お楽しみに♡♡
Afterstoryまで待てない人いるでしょ?
(主に私なんですけどね。)
多分R18になると思うので心の準備をお願い致します!
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