テラーノベル
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家の中では沈黙が続いた。
食事中の時も、父さんが話しかけてくれたが、母さんとはひと言も喋れていない。
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気まずいまま休日が終わってしまった。いや、やっと終わった?どちらとも言えない。
重いバックを背負い、学校に行く。金曜日と同じ匂い。
席着き、ふと、後ろを見る。
「なあ、杏美。」
聞き覚えのある低く、透き通った声が聞こえる。
「ねえ」
「うわぁ!!!!!!!!」
っっっっびっっっくりしたああああ。
「なんだ。中宮か。どうした。」
中宮が心配そうにこちらを見る。
「泣いてるよ?」
ハッとなる。手や、机、服を見ると、涙でビショビショになっている。突然悲しくなる。我に返り、もう一度後ろを見ると
菊の花が入った花瓶が机の上に置いてある。
「は?」
やや苦い香りがする。
その瞬間空白になっていた記憶が蘇る。
学校帰り一緒に駄菓子屋に行ったこと。一緒に話しながら、笑いながら、帰ったこと。
大切な人がいることーー
そうだ。俺が、忘れてしまった、大好きで、優しくて、時には可愛かった…
「黒葉ッッッッッ!!!」
勢い良く花瓶に抱きついた。なんで、なんでわすれちゃったの。なんで、なんで、なんでなんでなんでなんでなんで!
なんで…
「死んじゃったの…?」
寂しい苦しい辛い悲しいむかつく
「自殺なんかしたから。」
「なんで!なんで何も話してくれなかったの!死ぬまえに!遅い!この野郎!バカ!アホ!」
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで…なんで……なん…で。
俺のせいだった?おれ、なんかした?傷つけた?叩いた?蹴った?そんな覚えはない。でも、でも!これも忘れているのだとしたら、どうしよう。
「う、うぅ。」
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下校時間になった。運動靴に履き替える。誰かが死んだかのように重苦しい湿気が押し寄せる。静かな町を歩き、駄菓子屋に少し目をやり、家に帰る。
家に帰り、ベッドに上がる。ほんの少し曇った香り。梅雨の時期。手にとったロープを手に取り、ベットの上の柱に結びつける。大きな輪っかを手に取り、そこに
首を
「ッ!杏美!!!!!!!!やめろ!今すぐ!」
「は?」
中宮からこんな口調は聞いたことがない。
中宮が思いっきり眉間にシワをよせながら大粒の涙を流していた。
騒ぎを聞きつけた母さんが2階から降りてくる。
「何、やってんの…………」
母さんの顔が青ざめる。
何だよこれ、公開処刑じゃねえか。
「こっちくんなよ!!こっちの気持ちわかんのか?」
怒鳴る。中宮が首をすくめる。が、すぐに表情を戻す。
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「わっかんねえよ!他人の気持ちなんか!!」
「じゃあ来んな!」
「嫌だっ!今すぐそんなとこに首をかけるのをやめろ!」
中宮が足を掴んで引っ張る。俺はバランスを崩し。ベットに倒れ込む。
「俺が,,,,,,,,,傷つけたのかもしらねぇじゃねえか。」
笑えてきた。涙がいきなり溢れ出る。隠そうとして目の上に腕を置く。
「違う。」
母さんが口を開く。
「え」
「私の杏ちゃんはそんな事しない!」
「はぁ?!」
(杏ちゃん?!)
「中宮くんが前に言ってくれたの。」
「黒葉くんはね、」
コメント
1件
のるちさん、第3話読んだよ〜🌸 花瓶の菊から記憶が蘇るシーン、めっちゃエモくて鳥肌立った😭💕 中宮くんが涙ながらに「違う」って叫ぶとこ、胸にグッときた…! 母さんの「杏ちゃん」呼びと「黒葉くんはね、」の続きが気になりすぎるよ! 主人公の苦しみが切なくて、でも支えようとする人たちの温かさにじんわりした…続き待ってるね⋆♡