※シュガくん目線です。
「……………」
とある夜。目を瞑ったは良いものの、なかなか寝付けず、リビングに水を取りに行こうと思い、のそのそと起き上がる。よたよたとリビングの方に行けば、ぼんやりと光が見えた。誰か起きてるのか……?
「んー……出ないな……」
「…!?、おい、何してる!」
「!、……ユンギヒョン……」
そこには、椅子に座って指を抓り、小さな瓶の中に血を絞り出しているホソガがいた。すぐに走っていき、腕を掴んでやめさせると、真っ黒な目で俺を見てきた。
「……いくら何でも多い」
「やりたい事があるんです。離して」
「お前がもうやめて寝るならな」
「…今日やめれば、それで良いんですか?だったら明日やる」
「駄目だ。………っ、瓶なんかに詰めてどうするんだよ」
「ユンギヒョン、知りませんか?これ、ネックレスに出来るんですよ!ナムジュナに渡すんです!こうしたら、ナムジュナは絶対に僕の事忘れないでしょ?」
「………お前がいてやれば良いだろ」
ナムジュナは、よくこんな面倒臭い奴を見捨てずにいるな……いや、見捨てたら何するか分かったものじゃない。それは、ナムジュナに限らず、俺らメンバーにも関わる事だ。…ホソガは、いつからこんなにも依存するようになったんだっけか?前からだったか?いや、前は……
「ユンギヒョン、離して下さい」
「……もうしないならな」
「…はぁー……分かりました、しません。半分でも可愛いですよね?流れるのも綺麗かも」
「……………」
……ナムジュナの事が好きだと俺に打ち明けてきた時は、純粋そのものだった。何年も一緒にいるからお互いの事なんて大体分かってるのに何をプレゼントすれば良いか、何処に出かければ良いか、何て声をかければ良いか…健気にアドバイスを求めに来ては頑張っていたホソガを思い出す。
「……ジュナのも一緒に入ったらもっと綺麗なんだろうな……」
「……想像で終わらせとけ」
「分かってますよぉ。ナムジュナの事は傷つけたくないですもん」
好きだと俺に打ち明けて……半年くらい後だった気がする。
『ユンギヒョン、どうしよう…っ』
『!、どうした?何で泣いて……お前、その腕の傷どうした?』
『ねぇ、どうしたら良いんですか?分からない…ふふ……んふふ……っ、分からない……』
『……?』
『ナムジュナが好きで…!好きすぎて分からないんです…ふふっ……あのね?この傷、ただの事故なんですよ?こんな擦り傷なのに、ジュナったら大慌てで!形の合わない絆創膏とか、しわしわのティッシュを持ってきてくれて…!』
『……………跡が残るからさっさと消毒して色々貼っとけよ』
あの時のホソガの顔…今思い出しても背筋がゾッとする。俺と目を合わせているはずなのに、俺ではない違うところを見ていて、口角が不気味に吊り上がっていた。……もっと真剣に相談に乗っていてやれば、あんな風にならなかったのか。…いや、ホソガはきっと……
「ユンギヒョン?」
「………何だよ」
「何だよって……ぼーっとしてたから。大丈夫ですか?…というか、何しに来たんです?」
「………水」
「あぁ……僕も飲みたかったので、入れてあげます!」
「おう」
…きっと、元からこうなる運命だったんだな。下手くそな鼻歌を歌いながら水を汲むホソガをぼんやりと見ながら、俺は無意識に唇を噛み締めた。
コメント
7件
ユンちゃんよく止めた!!!! ホソクさんしっっっかり依存で最高すぎます🫠ニヤニヤが止まりません🤣 あれでもホソクさんは以前より良くなっているって事なのか……??ホソクさんの依存レベルには驚きばかりです😲 超超最高です!次回も楽しみに待ってます❣️自分のペースで無理せず頑張って下さい💪💪
ユンギさん、相談のってくれるの優しい…💖 依存ホソクさん、見てみた((殴 次回も楽しみにしております❣️ ご自分のペースで頑張ってください٩( 'ω' )و
続きみたいです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!