テラーノベル
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咲希、咲希。僕の咲希。可愛くて、強くて、おバカで、お人好しで。
許せないなあ、うん、人間は許せない。嫌いだ。憎い。
咲希のことを散々痛めつけたくせに。沢山騙したくせに。許せない、嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
そうならないように、またキミが鬼に戻れるように、僕はキミに聖杯を捧げよう。
僕の咲希。可哀想な僕の、僕の大事な番
次こそは、絶対に人間なんかに汚されないまま、キミを螺湮城に連れて帰ろう。
待ってておくれ、僕のクティーラ
はっ、と目が覚めた。
サーヴァントの記憶や過去を夢を通してマスターが見ることがあるといった話はある。
今見た夢は、キャスターの過去……いや、感情だ。
キャスターの真名は何なのか教えてくれないが、螺湮城と言う単語はどこかで聞いたことがある。くてぃーら?は聞いたことないけど。
「…調べるか」
学校で無事に魔力不足で倒れた僕は、キャスターに背負われ家に帰った。天海知宙と名乗ったキャスターは当たり前のように家に居座り、両親もキャスターが英霊だということをすっかり忘れている。かなり大掛かりな魔術なんだろう。
だがしかし、いくらキャスターが神霊クラスであるといえ、神殺しの英霊でも召喚されたら?キャスターの天敵でも召喚されたら?そんな不安が頭を駆け巡る。
死にたくない。これは僕の本音だ。
聖杯戦争なんかに巻き込まれなければな、と一昨日の自分を呪うように後悔する。後悔しながら、キャスターの情報を調べようとあれやこれやとネットの海に溶け込んだ。
「螺湮城」という単語は漢字がわからなく上手く調べられなかった。では「クティーラ」は?と思い調べたが……これも出てこず。頭を抱えた。
「…なんで、こんな時に居ないんだよ。“クトゥルフ”」
今、なんと言った?自分でもキャスターを呼んだつもりがなんだ、くと、ああもういい、変な呼び方をしたことに気づいて慌てて布団の中に潜る。
くとぅるふ、クトゥルフ……まさか、と思い検索に打ち込んだ。
結果は見事ヒット、外なる神、ルルイエに眠る邪神、旧支配者の大司祭………
本当に僕はとんでもない英霊を読んだんだ。それこそ、地球全て弄れてしまえるような。
でも、そんな凄い神様が、どうして僕の名前に、僕なんかに執着するんだろう。
僕にはキャスターと会ったことも何も無いはずだ、魔術的にも因縁がない。なのに、何故。
「ふふ、それは僕とキミがずーっと昔から番だったからに決まってるじゃないか。」
「っわ!キャスター!なに、なんで!僕の!」
「ずっといたよ。霊体化して、キミの眠る様子を見てうたた寝をしていたというのに……咲希が騒ぐから。」
ふぁ、と欠伸をして僕のベッドに当たり前のように入ってくる。
「ん、咲希……おいで」
広げられた手に嬉しそうに飛び込むわけないだろう!普通!15歳の男子中学生が!!!!
「ちょっとキャスター、寝るなら床にして。本なに勝手に隣で寝ようとしてんのさ。」
「嗚呼、残念振られてしまった。ではこうしよう。」
ぐら、と思考が、脳みそが、すべて揺れて……堕ちて、ぜんぶ。
「ふふ、可愛い可愛い咲希。このまま眠り、明日も何一つ不自由ない生活をキミに捧げよう。」
「全ての敵は僕が支配し、全ての事象はキミの物だ。」
あたまが、ゆれて、海の中にしずんで、これは……………
「ほんっとに、聖杯戦争ってあるんだ!?」
僕たちが聖杯戦争にちゃんと参加するまであと……
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コメント
1件
うわぁ…キャスターの咲希への執着、重くてめちゃくちゃエモい…!!「番」「クティーラ」って呼ぶところがもう既に運命感じるし、聖杯捧げるとか狂愛すぎるでしょ😭💕 ラストの「聖杯戦争ってあるんだ!?」で急に主人公感出てきて笑ったw クトゥルフ呼んじゃった中学生の今後が気になりすぎる…!次話も絶対読むね!📚✨